電子音楽の歴史がここにある! モーグ博士の生涯を描いた映画が公開

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ちょっとした音楽好きならば、一度は耳にしたことがあるMOOGことモーグ・シンセサイザーという楽器。いままでは一般的に“ムーグ”と呼ばれていたが、実は“モーグ”というのが正式な発音なのだ。もしもこの“モーグ”がこの世になかったならば、世界中の音楽ファンは信じられないほど多くの名曲を失うことになっただろう。ちょっと例を挙げるなら、ビートルズの『アビーロード』の一曲目「Because」で聴けるシンセサイザーの音は、このモーグによるもの。他にも、スティーヴィー・ワンダーやYMOやキース・エマーソンやクラフトワークやコーネリアスや冨田勲や小室哲哉やモーニング娘。などなど……、その恩恵にあずかっているアーティストは数限りない。それほどまでに、現在の音楽シーンに大きな影響を与えた楽器なのだ。

このモーグ・シンセサイザーを開発したのが、ロバート・モーグ博士という伝説のエンジニアリング・デザイナー。彼の半生とシンセサイザーの発展を描いたドキュメタリー映画<『MOOG』<モーグ>>が、2/19よりシブヤ・シネマ・ソサエティにて公開される。前述のアーティストをはじめ、ヒップホップやテクノ、ハウス、ジャズ、フュージョンなどクラブ・ミュージックに代表される電子音楽の発展とも密接な関係を持つ楽器だけに、幅広い音楽ファンに楽しんでもらえる映画なのではないだろうか。

この映画の公開を記念して、バッファロー・ドーターの山本ムーグさんや嶺川貴子さん、デザイナーの常盤響さんなどがモーグを語るトークイベントも開催決定! 詳細はオフィシャル・サイトでチェックだ!

MOOG <モーグ>
2月19日(土)よりシブヤ・シネマ・ソサエティにて連日一回上映
配給:ナウオンメディア株式会社
監督:ハンス・フェルスタッド
出演:ロバート・モーグ、キース・エマーソン、リック・ウェイクマン、ガーション・キングスレー、
ジャン・ジャック・ペリー、ハーブ・ドイチ、ウォルター・シアー、バーニー・ウォレル、DJ ロジック、
ルーク・ヴァイバート、DJスプーキー=ポール・D・ミラー、パメリア・カースティン、ステレオラブ、
マニ-・マーク、ティノ・コープ、チャーリー・クローザー他


graphic by ichiro higashiizumi
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