ポール・ギルバート、宇宙を飛ぶ勢いのソロアルバムをリリース

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RacerXでHRファンに衝撃を与え、Mr.BIGで世界的スターとなったポール・ギルバート。
現在は再結成RacerXをはじめ数々のプロジェクトで幅広く活動中だ。

3月23日にはソロ名義での5枚目(ライヴ盤、ベスト盤含め通算7枚目)にあたる 『スペース・シップ・ワン』がリリースされる。ポップセンス豊かなメロディとヘヴィなギターはいつもどおり、さらにはビートルズのカヴァーや日本語の歌も飛び出すというバラエティに富んだ内容になっている。

今回は、発売間近のこのニューアルバムについて話を訊いた。
ソロ・アルバム


『スペース・シップ・ワン』
UICE-1109 \2,548(tax in)
2005年3月23日発売
01.スペース・シップ・ワン
02.エブリ・ホット・ガール・イズ・ア・ロック・スター
03.オン・ザ・ウェイ・トゥ・ヘル
04.SVT
05.ジャック・ハンマー
06.テリブル・マン
07.インターラクション
08.G9
09.ミスター・スポック
10.僕の頭
11.グッドマン
12.ウォッシュ・マイ・カー
13.イッツ・オール・トゥー・マッチ
14.ウイ・オール・ドリーム・オブ・ラブ



ポールからのメッセージ


ポール・ギルバートから、ソロアルバム発売記念のメッセージ。画像を
主なディスコグラフィ

Racer X
Street Lethal(86年)
Second Heat(87年)
Live Extreme Volume(88年)
Live Extreme Volume II(92年)
Technical Difficulties(99年)
Super Heroes(00年)
Snowball Of Doom~Live At The Whiskey(01年)
Getting Heavier(02年)

Mr.Big
Mr. Big(89年)
LIVE!Raw Likw Sushi(90年)
Lean into It(91年)
LIVE!Raw Likw Sushi II(92年)
Live(92年)
Bump Ahead(93年)
Japnademonium(94年)
HEY,MAN(96年)
「V」at The Hard Rock Live(96年)
Live at Budoukan(97年)

ソロ
King Of Clubs(97年)
Flying Dog(98年)
Beehive Live(99年)
Alligater Farm(00年)
Burning Organ(02年)
PAUL THE YOUNG DUDE(03年)

Paul Gilbert & Jimi Kid
Raw Blues Power(01年)


■オフィシャルサイト


──今回はニューアルバムの『スペース・シップ・ワン』のことを中心に話してもらうよ。よろしく。

ポール・ギルバート(以下、ポール):(日本語で)ヨロシクオネガイシマス。

──制作にはどれくらいかかったの?


ポール:完成したのが2週間前くらいだから(取材は2/10)、ホントにできたてホヤホヤなんだ。取り掛かったのは去年の10月の半ばくらい。だから制作期間は3ヶ月くらいだね。でもその間ずっと作業していたわけではないんだ。いつもは制作に入ると、朝から晩まで作業するのが僕のスタイルなんだけど、今回はけっこう余裕を持って作っていたね。

──タイトルは『スペース・シップ・ワン』だし、1曲目のイントロにもスペイシーなSEが入っていたりするけど、やはりコンセプトは宇宙?

ポール:うん。どうしても宇宙服が着たくてね(笑)。いや実は、近い将来宇宙旅行が可能になるってことで、今アメリカではそれに向けてのキャンペーンがいろいろ流行ってるんだ。そのうちの1つに、宇宙船をデザインするコンテストっていうのがあって、そこで優勝した宇宙船の名前が“Space Ship One”だったんだよ。最近暗いニュースが多かったから、こういう明るい話題はうれしくてね。これにインスパイアされてアルバムを作っていったわけ。

──以前からこのアルバム用に曲を作ってあったの?

ポール:今回は35曲ほどアイデアがあったんだけど、基本的にはすべてこのアルバムのために書き下ろした曲ばかり。前回のアルバムからこぼれた曲を使ったりということはないよ。ただ僕の場合は、常に何か曲を作っているので、1年くらい前のアイデアが今回曲になったっていうのはあったかもしれないけど、すべて新作さ。

──今回はドラムのマルコ・マインマン、ベースのライナス・オブ・ハリウッドの3人だけで作ってるね。この2人は前作の『バーニング・オルガン』でも一緒にやっていたけど、今回はどうしてこの2人に決めたの?

ポール:彼らなら宇宙服が似合うだろうと思ってね(笑)。前回はライナスはプロデュース、マルコはドラムで参加してもらったんだけど、そのときにすごくいい手ごたえを感じた。だからミュージシャンとして一緒にやりたいメンバーなのはもちろんだけど、前作を一緒に作っていくうちにいい友人になって、人として尊敬できるようになったってことがそれ以上に大きいんだよ。彼らと一緒にやることで起きる“化学反応”みたいなものが、このアルバムにも欲しかったんだ。

──実際にはどんな“化学反応”があった?


ポール:演奏面では色々な面でインスパイアされたし、もちろんそれによっていいものができあがったと思うよ。それと、さっきも言ったとおりアルバム制作前にはいつもたくさんのアイデアがあるんだ。そこから実際にレコーディングする曲を選ぶのは大変なことなんだけど、彼らが“この曲やろうよ”とか“こっちのほうがいいよ”とか“これはこんな風にやったらカッコいいはずだ”とか言ってくれたので、ずいぶんスムーズに進んだね。彼らが選んだのはハイパワーでエネルギッシュな曲が多かったし、全体としてギターがメインになったのもそのおかげさ。

──レコーディングはどんな方法で進めたの?

ポール:まず実際にレコーディングに入る前に、3人で徹底的にリハーサルをやったんだ。それで曲が形になってから、チェロっていうスタジオでレコーディングに入った。ここは僕が今まで見た中でもっとも大きいスタジオで、それこそホールみたいなところなんだけど、そこでベーシックトラックだけを録った。その後ハリウッドにある自分のスタジオでそのほかの作業をしたんだ。

──レコーディングで使った機材を教えて。

ポール:ギターはIbanezのPGM800(ポールのシグネチャーモデル)、アンプはLaneyのVC50。エフェクターはJim Dunlopのワウワウ、MXRのフェイザーとフランジャー、いつも気に入って使っているやつさ。編集にはコンピュータも使ったよ。一発録りに近いような、ほとんどバンドで演奏したままっていう曲もあるけど、曲によってはいいテイクをつなぎ合わせたり、細かく切り貼りの編集をしたものもあるから、そういうときにはProToolsがかなり活躍したね。

──ギタリストとして有名なポールですが、今回も歌モノが中心になってるね。


ポール:僕の場合、曲を書くときにはまず言葉があって、そこから発展して曲ができあがっていくことが多いんだ。もともと僕はギタープレイヤーだからギターソロも多かったりするけど、僕にとって音楽の中心はやっぱり歌。ギターはあくまで伴奏だと思ってる。今回はインストが2曲あるけど、そのうちの「G9」という曲だって最初は歌モノだったんだよ。やってるうちに疲れちゃって、一度作業をやめちゃったんだ。しばらく放っておいてから歌抜きのヴァージョンで聴いたら、これでも十分イケるなと思ったので、そのままインストで仕上げたんだ。

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