iTunes Music Store、ついに日本上陸!

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アップルコンピュータは、8/4に東京国際フォーラムにおいてイベントを行い、同日からiTunes Music Store(以下、iTMS)を日本で開始したと発表した。

壇上にはApple ComputerのCEO、スティーブ・ジョブス氏が立ち、iTMS日本語版の開始を宣言した。日本での開始を受けてiTMSのサービスは20カ国に広がることになる。

日本でのサービス開始時は、邦楽・洋楽併せて約100万曲を用意する。毎月楽曲数を強化していくほか、B'zやウルフルズなど、一部のアーティストはiTMSのみで配信される独自のレア音源が用意されるという。

一曲あたりの販売価格は、90%の楽曲が150円、10%の楽曲が200円。発売される楽曲データは海外と同じFairPlay 2.0というDRMをかけられたAAC形式だ。

バークスでダウンロードしたファイルをチェックしたところ、ビットレートは128kbps、サンプルレートは44.1kHzだった。CDへの書き込みとポータブルプレイヤー(iPod)への転送は無制限。また、ほかのパソコンへの移動も5回まで許可されるなど、WMA形式のDRMと比べてずいぶん緩い印象を受ける。ジョブス氏は「(iTMSで)買った音楽は、ユーザーが所有することができる」と、購入した楽曲データの取り回しの良さをアピールした。

アルバムアートも同時にダウンロードできるほか、1曲単位・アルバム単位での購入が可能。アルバムで購入すると、サービスとしてビデオファイルをダウンロードでき、そのビデオはiTunesで再生することができる。

また、「Digital Box Set」という特別なコンテンツがある。特定のアーティストの既存の楽曲やレア音源、新規録音音源などをパックしたもので、アーティスト音源の全部入りパックという印象。B'zのコンプリートBoxは340曲入りで、価格は1万8800円だ。なお、既存のCD/DVDメディアでは不可能な新しいコンテンツ形態と同社では述べている。

楽曲の購入はクレジットカードのほか、プリペイド式のギフトカード「iTunes Music Card」が利用可能。会場では2500円、5000円、1万円のカードが提示されていたが、アップルのWebサイトを見ると1000円~2万円までのラインナップとなるようだ。このカードはビックカメラやヨドバシカメラ、ソフマップといった家電販売大手のショップ、Amazon.co.jpなどで販売されている。

150円という価格、参加レーベルが15社と、アップルコンピュータの本気を感じさせるiTMS日本語版。これまで指をくわえて見ているしかなかったiPodユーザーも、ようやく音楽ダウンロード購入の道が開けたことになる。国内でのダウンロード配信がどうなっていくのか、興味は尽きない。

問い合わせ先:アップルコンピュータ
http://www.apple.com/jp/
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