<MTWB2005>ハイロウズ、全速力で完全燃焼!

ツイート
太陽が西に傾きだし、といってもまだまだ照りつける日差しはキッツイ午後4時過ぎ。ハイロウズが登場すると、ステージ前のモッシュ・エリアの人口密度がひと際上昇。そんなオーディエンスの“ヤル気”をさらに煽るかのように、ヒロトが激しくハープを吹き鳴らして「ママミルク」でスタート。のっけから前のめりに、ペース配分とかいった発想は皆無だろうなと思わずにはいられない全速力のライヴだ。

「ロックンロール! 踊ってくれー!」と甲本ヒロト(Vo)の短いMCを挟んで始まった「ズートロ」では、地鳴りのような歓声とともに会場一体となってジャンプで応える。西陽を全身に浴びながら、巨大なステージの上を何かが憑依したみたいに動き回るヒロト。その横でギターを掻き鳴らすマーシーの佇まいはクールながらも音は直情的で、調 先人(B)と大島賢治(Dr)のリズム隊とアイコンタクトを交わしながら極太のビートを轟かせる。そして、眩暈がするほどの炎天下にも関わらず「どんなに凍えそうなときでも熱くさせてくれるのがロックンロールだぜ!」とヒロト。まだ足りないのか!? 「不死身のエレキマン」「サンダーロード」と間髪入れずにプレイし、さらに「どんどんいってもいいですかー?」とトドメの宣戦布告。「相談天国」「青春」「ハスキー(欲望という名の戦車)」の三連発で完全燃焼し、「じゃあね、バイバイ。またね(ニコッ)」と言ってメンバーは去って行った。

生中継のテレビカメラが入っていたけれど、チン事もなく、オーディエンスと真っ向から向き合った純度の高いパフォーマンスを観せてくれたハイロウズ。彼らのライヴを観終わると、祭りの後の寂寥感にも似た達成感が残っていた。

写真●田浦 薫

セット・リスト@<MEET THE WORLD BEAT>2005.7.24
1:ママミルク
2:ズートロ
3:不死身のエレキマン
4:サンダーロード
5:相談天国
6:青春
7:ハスキー(欲望という名の戦車)

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016

MEET THE WORLD BEAT 2005 特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010279
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス