宮田和弥(ジェット機)と木暮晋也(HICKSVILLE)
会場中央で歌う宮田和弥(ジェット機)
トータス松本(ウルフルズ)
全員でステージに
今年40歳となる丙午(ひのえうま)生まれのミュージシャン12人が一堂に会したライヴイベント<ROOTS66>が大阪と東京で実施された。2/4の大阪城ホールでは8,000人、2/7のZepp Tokyoでは2,500人が集まり、両日ともに満員御礼で大成功となった。

2/7のZepp Tokyoでは、ステージが暗転するとイベントのMCパパイヤ鈴木が「LOVE ME DO」を歌いながら登場。そう、ミュージシャンが生まれた丙午の1966年は、ビートルズが来日した年だ。パパイヤが丙午の説明や今日のメンバーの様子を語っている途中に、宮田和弥(Vo、ジェット機)を中心としたそのイベントだけのためのバンドメンバーがぞろぞろと登場。楽器を携えると、丙午のテーマ曲ともいえるオリジナル曲でスタート。アップテンポで「ひひひ、ひのえうま」とコール&レスポンス調に作られたナンバーだ。宮田は曲中、ステージから垂直に伸びている会場内の柵の上を渡り(まるで花道みたい!)、中央で大いに盛り上げて熱唱。ジェット機の新曲「Fly high」など2曲を披露して、ヴォーカルを斉藤和義にバトンタッチ。斉藤がイントロの歌いだしでしびれさせてくれた「スローナブギにしてくれ」(南佳孝)などを歌った後、八熊慎一(Vo&B、SPARKS GOGO)、スポンジ製のフライングVを振り回しつづけた阿部義晴(Vo&Key)へとマイクが移り、オープニングから熱量の高いステージであっという間に前半が終了。

パパイヤ鈴木が再び登場し、1966年はJRが国鉄と呼ばれていたころのエピソードを披露。。そして、田島貴男(Vo、ORIGINAL LOVE)&スガ シカオ(Vo)の2人がアコギをもって登場。「僕がサラリーマンの時代に、オリラヴのライヴ観ていたんだよね。それが今、その人と同じステージにあがってるなんて!」とスガが感激しながら「黄金の月」(スガ シカオ)などを披露した。続いて中川敬(Vo&G、SOUL FLOWER UNION)が登場。今までとはまた違った雰囲気の落ち着いたパフォーマンスで聴かせた後、再び田島&スガコンビが現われ、「接吻」(ORIGINAL LOVE)などを歌った。そして、トータス松本(Vo&G、ウルフルズ)が登場。エレキギターの弾き語りで新曲「サムライソウル」を、そしてバンドとともに「バンザイ」を力強く熱唱した。その熱唱ぶりたるや「今日は背負いすぎたわ! 今、楽屋で『松本、力んでる』って笑われてるに違いない! ちきしょー!!」と松本自身が言うほど。そして「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)を歌った後、メンバーほぼ全員が出てきて「勝手にシンドバット」(サザンオールスターズ)などを歌い、アンコールには全員で「勝手にしやがれ」(沢田研二)で締めくくった。

以上、ヴォーカルを中心に紹介してきたが、曲ごと、転換ごとにプレイヤーとして出演した丙午ミュージシャンも加わりステージは賑やかに進行。大阪でのステージが終わったとき、スタッフが「ライヴ1週間前の時点では、セットリストが何も決まってなくて正直どうなるかと思った。でも、そこはさすがみんな経験を積んできたミュージシャン、決まればあっという間にカッコいい音を届けてくれた」と涙ぐんだとか。これだけのボリュームながらあっという間で、細かいことにはこだわらないけれど、歌は楽しくしっかり歌います!というスタンスが気持ちよく、観客はそこに全てをあずけて楽しんでしまおうと思ってしまうライヴ。そしていつもと違った環境、アレンジ、メンバーで、ヴォーカリストの代表曲と新曲で楽しませてくれ、“音楽好きでい続けるけてよかった!”と思わせてくれたイベントだった。個人的にはギタリストに徹する斉藤和義の立ち姿に、ミュージシャンのかっこよさを強烈に感じた。

今年から厄に入る男40歳達だが、音楽活動に関しては、厄など関係ないといった様子。音楽に対しては“不惑”といった自信満々の面々だった。