<SUMMER SONIC 2005>ザ・サブウェイズ、演奏面での粗さはあるがステージ度胸は満点

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ここ数年続いて来たUKメディア発のニュー・ロック系のバンドのデビュー・ラッシュだが、その中でも抜群にアイドル性が高い(もちろん、この場合の“アイドル”は“アイドル業界が作った“という意味ではなく単に“ルックスが良い”ということ)バンドが、ビリー、ジョッシュ、シャーロットによる平均年齢わずか18歳の3ピース・バンド、ザ・サブウェイズ。ミニスカの紅一点シャーロットの女優さんばりのキュートさもさることながら、「自分たちに近い世代がこんなに頑張ってるんだ。僕たちも……」的な親近感と、淡いながらもポジティヴな期待感をいキッズに抱かせるある種の青春ストーリー性が、こと日本人的な琴線に刺さるのだろう(その辺りはASHのデビュー当時に本当にソックリ)。この日はサマソニのオープン一発目のライヴという、客の出足が心配される早い時間での出番にもかかわらず、なんと10,000人近くがギッシリ詰め掛けるという異例のものに。改めて、彼らへの高い期待感を抱かせる。

そしてライヴの方もつめかけたキッズたちの高まる期待に応えるものであったと思う。もちろん、若さから来る演奏面での粗さや拙さはあったようには思う。だが、デビューする遥か前の昨年から、グラストンベリーをはじめとした大型のフェスティバルを数多く経験しているだけあってステージ度胸は満点だし、とりわけ“ライヴのやり方”を自然と体得している感じが伝わって来て好感が持てる。この辺りも、キッズが距離を置かずに感情移入出来る大きな理由になっているのだろう。メロディに力があることと、パワーだけで押すタイプでないことの二点を考慮に入れると将来的には“脱3ピース”の方向性で考えた方が良いような気がしないでもないが、今はまだこのままで、才能のまま突っ走ったので良いと思う。未完成な部分も含めて、今後の行方を見てみたいバンドであると思った。

取材・文●沢田太陽
Photo●SUMMER SONIC / YUKI KUROYANAGI

THE SUBWAYS
2005/8/13 MOUNTAIN STAGE

With You
Young For Eternity
I Want To Hear What You Have Got To Say
City Pavement
Lines Of Light
Oh Yeah
Holiday
Mary
Rock & Roll Queen

BARKS夏フェス特集2005
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010016
SUMMER SONIC 2005特集
https://www.barks.jp/feature/?id=1000010617
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