スーパー・ファリー・アニマルズ、来日公演のライヴレポート!

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今年8月に、7作目となるアルバム『ラヴ・クラフト』をリリースし、10月にはジャパン・ツアーを行った、スーパー・ファリー・アニマルズ。そんな彼らから、ビデオ・メッセージが到着! さらに、10月18日にリキッドルーム恵比寿で行われたライヴのレポートもお届けします!

『ロッキー』シリーズのテーマ曲が場内に流れるや、ステージ背後のスクリーンにSFアクション映画を模したフィルムが映し出される。よく見ればリーダーのグリフ・リース以下、スーパー・ファーリー・アニマルズ(SFA)のメンバーによる“出演作”だ。そして映画の中から飛びだす勢いで、そのままステージに登場。

メンバーは全員宇宙服にも似たパーカー姿で、あたかも映画の1シーンであるかのように演奏を開始する。最新アルバム『ラヴ・クラフト』が、エンニオ・モリコーネが作った映画音楽やB級のソープ・オペラ(昼のドラマ)の世界に影響を受けて作られたとグリフが語ってくれていただけに、なるほど今回のツアーもそうした映像作品を意識したものにしたかったのだろう。

実際、今回の来日公演も、特に本編はその『ラヴ・クラフト』からの曲を中心に、比較的丁寧に聴かせるタイプのナンバーを揃えており、さながら前半はヒューマン・ドラマといった趣。グリフ以外のメンバーが歌う曲も効果的に配し、まさしく映画のようにいろいろな登場人物が出てくるような展開だ。

終盤からアンコールにかけては、アップ・テンポの曲やこれまでの代表曲も織り交ぜながら、徐々にクライマックスに向けて盛り上げていく。そして、アンコールで披露した「カリメロ」で会場は爆発する勢いの大団円となり、めでたしめでたし、というエンディングへと向かうのだった。

メンバーが去った後は、再び背後のスクリーンに、エンドロールよろしくメンバーやスタッフらのクレジットが顔写真とともに映し出され、1本の映画を意識したステージングであったことを改めてアピール。場内の明かりがついたところで、ところどころ拍手が起ったのも納得なのだった。

ところで、フロント・アクトに登場したジャココヤックはSFAと同じウェールズの新人シンガー・ソングライター。サンプラーとアコギを用いて初期ベックを思わせるロウ・ファイでユーモラスな歌を聴かせてくれたが、アルバムも日本で発売中なのでぜひ聴いてみてください。

取材・文●岡村詩野

ビデオ・メッセージはこちらから!
https://www.barks.jp/watch/?id=1000008865
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