bonobos、熱のあるユルさでライヴ大成功

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ミニアルバム『GOLDEN DAYS』を引っさげ、東名阪でのライヴ<LIVE TOUR "黄金伝説" >を行なったbonobos。どの会場でも大成功で、いよいよbonobosの時代到来、間近。東京LIQUIDROOMで行なわれたライヴに潜入だ!

この日はツアー2日目。熱狂!という熱よりかは、非常にリラックスした雰囲気で(それは会場・メンバーも)ライヴがスタート。一人一人のファッションも味のあるbonobosだが、なっちゃんはタンクトップにあみあみのニットキャップ、辻くんはTシャツとカウボーイハット(のようなもの)、コジローはTシャツとやはりニットキャップ、松井くんはマンガ「中退アフロ田中」のようなアフロでもちろんTシャツ(さすがにアフロでは帽子は無理なんですね)。そして蔡くんはマジシャンがよく被っているような帽子にジャケット姿…(インナーはTシャツでしたが)と、みんな個性的。でも、みんなキュートです。

さて、ライヴですが、昨年リリースした「GOLDEN DAYS」を携えて…というだけあって、じっくりと聴かせる曲で中盤くらいまでユルユルと進む。このユルユルな感じはそれこそ、ビールを飲みながら揺れているようなファンだったら“丁度いい感じ”なのだが、ソフトドリンクのファンには“じらしプレイ”になっていたよう。しかし、そのなんともいえない微妙なヴァイブが蔓延しかけた7曲目「運命の人」あたりから、雰囲気はガラリと変わった。ステージのみんなも緊張がほぐれたような感じ。メンバーの笑顔はそのまま会場に伝わる…そうそう、この熱のあるユルさがbonobosの持ち味です!

「メルトダウン」では、トランペットにこだま和史さんがゲストで参加、バンドとの息もぴったり! 生の「メルトダウン」は素敵でした。そして、最後の曲は「THANK YOU FOR THE MUSIC」、それまでずっとギターを持っていた蔡くんが、ギターを置きマイクだけで歌う。辻くん、松井くん、なっちゃん、コジローはそれぞれに預けられているパートを無心でつまびく。そして、会場は一体となって、例の手拍子だ。この曲はメンバーにも宝物だが、ファンにとっても大切な宝物。この曲が鳴っているときは、なにかキラキラとしたものが降りてきているようだもの。

MCで蔡くんが言っていたが、メンバー全員東京に引っ越してきた/昨年からずっとレコーディングをしていて(ライブでは新曲も披露)/本当にいい曲が次々とできていると。ライブ前半の変な緊張は、そんな制作期間中のいい曲の雰囲気さえもしっかり伝えようとしたものの現われかもしれない。

次は、春なのかな? 桜舞い散る街で「THANK YOU FOR THE MUSIC」、今回は演奏しなかった「あの言葉、あの光」を聴きたい!

文●山田正樹
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