ZEEBRAのツアーは生バンド! 最終日はAIや安室ちゃんもステージに!
もはや説明不要、日本のHIP HOPシーンにおける唯一無二のオリジネイター、ZEEBRA。2月に発売したアルバム『The New Beginning』は、精神性においての“原点回帰”を標榜した、現在のシーンだからこそドロップされるべき必然性を持った作品だった。結果、シーンには大歓迎され10万枚を超えるセールスを叩き出したことも記憶に新しい。まさに並ぶ者なしのZEEBRA。否が応にもライヴへの期待も高まるというものだ。
4月の仙台公演から始まった今回の全国ツアー<THE LIVE ANIMAL 06’~The New Beginning~>。最終日となった5月7日(日)の新木場COAST公演は、一時雨に見まわれるあいにくの天気ではあったが、会場には約2,000人の大観衆がJAPANESE HIP HOPシーンの頂点に君臨するカリスマ=ZEEBRAを一目見ようと詰めかけた。
まずは大きなサプライズとして、今公演はZEEBRAにとって初めてとなるバンド・スタイルでの演奏。結論から述べてしまえば、HIP HOPという音楽の新たな楽しみ方、聴き方を提示してくれる、我々にとってもリスナーにとっても“勉強になる”かつ“圧巻”な内容だった。
ショウは間に休憩を挟む1部と2部とで構成。1部は「Mr.Dynamite」「Parteechecka」「Street Dreams」など派手めのパーティー・チューンからメッセージ・ソングを中心に展開。終始イケイケ、アガりっぱなしの勢いある内容で構成された。対して2部はソウル、レゲエのクラシック・チューンやアレンジ違いの演奏で、「城南ハスラー」「真っ昼間」さらにはキングギドラの「行方不明」そしてこれまたサプライズな「Grateful Days」というクラシックまでもキックするなど、ファンを唸らせる構成となっていた。
その1部のハイライトになったのは、名曲「Street Dreams」の2番からRhymester「耳ヲ貸スベキ」、そしてBUDDHA BRAND「人間発電所」のトラックに移行していく粋な演出。さらには突如「証言」の演奏に変わるや、ZEEBRAヴァースの「証言4番」もパフォームする、フロアーはもちろん狂喜乱舞、見逃したHIP HOP好きは地団駄踏みそうな盛り上がりを作り出す。2部ではアルバムでもサンプリングしていたKOOL & THE GANG 「Lady’s Night」の演奏で「ウィークエンド」、その流れで2ndアルバムからのJazzyチューン「プラチナムデート」、Full Of Harmonyが参加した「Escape」など、大人も楽しめるシャレたレイドバックな雰囲気で会場を沸かす。今回バックを務めていたのがBredren Band(ブレイジンバンド)というレゲエ・バンドということもあり、「真っ昼間」ではなんとボブ・マーリーの「Jammin'」とのマッシュ・アップも実現。名曲「未来への鍵」も粋なバンドアレンジで聴かせ、本編最後にはニューアルバム収録のメッセージソング「Save The World」で一旦ステージを去った。
もちろんこれでヘッズたちが満足する訳もなく、鳴り止まないアンコールに応え再びステージに登場したZEEBRA。アンコール2曲目に披露された「The Three 16's」ではTWIGYも登場し客席を更に沸かせる。スケジュールの都合で不参加となってしまったDev Largeのヴァースでは、TWIGYが「証言5番」をキックする嬉しいサービスもあった。そしてついに向かえたアンコールラスト楽曲。今日が最初で最後となる一夜限りの夢の共演「Do What U Gotta Do feat. AI,安室奈美恵 & Mummy-D」が、遂にステージで実現した。テレビでも見られなかったこの4人のパフォーマンスに、言わずもがな会場の盛り上がりはMAXに達し、興奮冷めやらぬままショウは終了となった。
ZEEBRAのMCで印象的だったのは「HIP HOPが持つ音楽性の高さを知って、そして感じて欲しい」という一言。今回のショウはそれをバンドという形態で見事に証明し、提示していたと思う。HIP HOPの無限の可能性を一気に開放するような、そんな圧巻のステージを繰り広げたZEEBRA。いったいこの人はどこまで上り詰めるのだろう? 今回のツアーで、JAPANESE HIP HOPをZEEBRAが再びネクスト・レベルに引き上げたことは間違いない。オリジネイターの次の一手が、早くも楽しみになってくるライヴだった。
4月の仙台公演から始まった今回の全国ツアー<THE LIVE ANIMAL 06’~The New Beginning~>。最終日となった5月7日(日)の新木場COAST公演は、一時雨に見まわれるあいにくの天気ではあったが、会場には約2,000人の大観衆がJAPANESE HIP HOPシーンの頂点に君臨するカリスマ=ZEEBRAを一目見ようと詰めかけた。
まずは大きなサプライズとして、今公演はZEEBRAにとって初めてとなるバンド・スタイルでの演奏。結論から述べてしまえば、HIP HOPという音楽の新たな楽しみ方、聴き方を提示してくれる、我々にとってもリスナーにとっても“勉強になる”かつ“圧巻”な内容だった。
ショウは間に休憩を挟む1部と2部とで構成。1部は「Mr.Dynamite」「Parteechecka」「Street Dreams」など派手めのパーティー・チューンからメッセージ・ソングを中心に展開。終始イケイケ、アガりっぱなしの勢いある内容で構成された。対して2部はソウル、レゲエのクラシック・チューンやアレンジ違いの演奏で、「城南ハスラー」「真っ昼間」さらにはキングギドラの「行方不明」そしてこれまたサプライズな「Grateful Days」というクラシックまでもキックするなど、ファンを唸らせる構成となっていた。
その1部のハイライトになったのは、名曲「Street Dreams」の2番からRhymester「耳ヲ貸スベキ」、そしてBUDDHA BRAND「人間発電所」のトラックに移行していく粋な演出。さらには突如「証言」の演奏に変わるや、ZEEBRAヴァースの「証言4番」もパフォームする、フロアーはもちろん狂喜乱舞、見逃したHIP HOP好きは地団駄踏みそうな盛り上がりを作り出す。2部ではアルバムでもサンプリングしていたKOOL & THE GANG 「Lady’s Night」の演奏で「ウィークエンド」、その流れで2ndアルバムからのJazzyチューン「プラチナムデート」、Full Of Harmonyが参加した「Escape」など、大人も楽しめるシャレたレイドバックな雰囲気で会場を沸かす。今回バックを務めていたのがBredren Band(ブレイジンバンド)というレゲエ・バンドということもあり、「真っ昼間」ではなんとボブ・マーリーの「Jammin'」とのマッシュ・アップも実現。名曲「未来への鍵」も粋なバンドアレンジで聴かせ、本編最後にはニューアルバム収録のメッセージソング「Save The World」で一旦ステージを去った。
もちろんこれでヘッズたちが満足する訳もなく、鳴り止まないアンコールに応え再びステージに登場したZEEBRA。アンコール2曲目に披露された「The Three 16's」ではTWIGYも登場し客席を更に沸かせる。スケジュールの都合で不参加となってしまったDev Largeのヴァースでは、TWIGYが「証言5番」をキックする嬉しいサービスもあった。そしてついに向かえたアンコールラスト楽曲。今日が最初で最後となる一夜限りの夢の共演「Do What U Gotta Do feat. AI,安室奈美恵 & Mummy-D」が、遂にステージで実現した。テレビでも見られなかったこの4人のパフォーマンスに、言わずもがな会場の盛り上がりはMAXに達し、興奮冷めやらぬままショウは終了となった。
ZEEBRAのMCで印象的だったのは「HIP HOPが持つ音楽性の高さを知って、そして感じて欲しい」という一言。今回のショウはそれをバンドという形態で見事に証明し、提示していたと思う。HIP HOPの無限の可能性を一気に開放するような、そんな圧巻のステージを繰り広げたZEEBRA。いったいこの人はどこまで上り詰めるのだろう? 今回のツアーで、JAPANESE HIP HOPをZEEBRAが再びネクスト・レベルに引き上げたことは間違いない。オリジネイターの次の一手が、早くも楽しみになってくるライヴだった。
文●俊太ベイビー
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