槇原敬之が宇多田ヒカルを歌ったり、徳永英明が竹内まりやを歌ったり。日ごろ聞き知った名曲も、歌い手が違うと歌いまわしはもちろん、その曲に対する解釈まで違ってくる。曲の持つ個性と、歌い手の持つ個性。この二つのせめぎ合いを楽しむこと、それは音楽ファンにとって、この上なく贅沢な感覚かもしれない。

尾崎豊といえば、80年代中盤から90年代初頭を駆け抜けた、伝説的なアンチ・ヒーローだ。そんな彼が残した名曲「I LOVE YOU」は、いまも多くの人の心を捉え続けている。この曲をなんと、中島美嘉がカヴァーすることになった。

これは尾崎豊を誕生させたといっても過言ではない、名プロデューサー須藤晃氏が中島サイドに直接オファーしたもので、テレビCM『ダイハツ タントカスタム』の挿入歌として使用される。須藤氏曰く、“中島さんからリアルな人間というものを感じていたので、そういう人に「I LOVE YOU」を歌って欲しかった”。

中島美嘉も“この曲は男性が歌っているというのがあって、力強さがあったほうがいいのかなとも思いましたが、できるだけ自分の歌だと思って、楽しんで歌いました”とのこと。この二つの強烈な個性が、どのようにせめぎ合い、そして融合しているのか、早く楽曲を聴いてみたいものだ。CMは8月28日より放映開始。同曲のCD化は、いまのところ未定となっている。

また、中島美嘉は、9月6日にビデオ・クリップ集『FILM LOTUS V SOUTHERN COMFORT 2006』をリリースする。「CRY NO MORE」「ALL HANDS TOGETHER」のビデオ・クリップはもちろん、初の海外レコーディングやビデオ撮影のメイキング、“カトリーナ”被災地を訪れたドキュメントなどが収録されている。