ゼブラヘッド、シマウマ魂炸裂の東京公演2日目ライヴレポート
今年の2月にリリースしたアルバム『ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド』をひっさげ、8月に日本縦断ツアーを行なったゼブラヘッド。4月に開催された<PUNKSPRING>では、勢いのあるエネルギッシュなライヴでオーディエンスを完全燃焼させ、さらに8月12日、13日に東京と大阪で開催された<SUMMER SONIC 06>でも、多くのファンを熱狂させた。そんなパワフルなシマウマ軍団が来日したと聞けば、行かないわけにはいかない。8月19日にZepp Tokyoで行なわれた東京公演に勢い込んで参戦してきた。
本日のオープニング・アクトは、来年結成10周年を迎える10-FEET。3ピースながらも、ロック、パンク、レゲエ、ヒップホップなど幅広いジャンルを取り入れ、彼ら独自のサウンドを確立している。実力ある演奏と、ノリのいいサウンドで、10代~30代にわたる幅広いオーディエンスのパンク熱をほどよく上げていた。
10-FEETが終わり15分~20分くらいして会場の照明が落ち、キュイーンというギターのヒステリックな音が響き渡る。歓声の中、ステージ上にはギターとアンプを繋ぐシールドを右手に持ち、腕を高らかに上げながらノイズを響かせるグレッグが赤いライトで照らされる。ステージが一気に明るくなり、メンバー全員の姿が現れると、会場の温度は一気に沸点へ。1曲目の「ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド」からメンバーもオーディエンスもエンジン全開だ。アリ(Rap vo)の切れのいいラップと、マッティ(Vo)のソフトなヴォーカルが絶妙に絡み、オーディエンスの勢いを増していく。今回で2度目の来日となる新ヴォーカリストのマッティは、バンドのリズムをすっかり掴んだようで、他のメンバーとも息がピッタリのライヴを見せてくれた。
おとなしい曲などないゼブラヘッドのライヴは、最初から最後までフルスロットルなナンバーで畳み掛ける。その後も「フォーリング・アパート」「バック・トゥ・ノーマル」「ジャッグ・オフ」といったアグレッシヴな楽曲が続き、オーディエンスは床を蹴り上げ、高く跳ね上がる。「バック・トゥ・ノーマル」では、オーディエンスに手でハートを作らせるという、お茶目な振りを指導するメンバー。そして「ジャッグ・オフ」では、曲途中にお決まりとなっているメンバーからの「スワッテクダサイ」という指示が入り、メンバーもオーディエンスもその場に座り込む。アリの「イチ、ニ、イチ、ニ、サン、シ!」という掛け声で、全員が一斉に座っている状態からジャンプ! 会場が揺れるほどのジャンプの嵐が巻き起こった。
今回のライヴでは、アリの何気ない仕切りにより、バランスのとれた演奏でライヴが進行していった。たまにエド(Dr)が走りすぎてメンバー全員の演奏がやけに早くなることもあったが、そこはご愛嬌。MCではベン(B)の日本語による下ネタが炸裂し、さらに前方にいた女の子をナンパするという一幕も。「アナタカワイイ! デンワバンゴウ、ナンデスカ?」とナンパに励むベンに、すかさずアリが「スイマセン」と謝罪し、会場は笑いに包まれた。
その後も「レスキュー・ミー」や「ポストカード・フロム・ヘル」、「ヘロー・トゥモーロー」など新旧織り交ぜたナンバーでライヴを盛り上げていく。ホール前方では次々とダイヴが起こり、オーディエンスはこれでもかとばかりに高くジャンプする。「イントゥ・ユー」と「ワナビー」の斬新なミックスに会場はさらに沸き、縦横無尽に駆け巡るグレッグのギター・サウンドがオーディエンスを痺れさせる。エキサイトするオーディエンスを見て、終始ごきげんのメンバーたちは、お酒を持ってステージ上で乾杯し、今日のライヴを祝った。
さらに今回のライヴでは珍しく(?)エドのちょっとしたドラム・ソロも披露され、オーディエンスからは歓声と拍手が沸き起こる。本編ラストでは、もちろんこの曲「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」が演奏され、会場にいる全員で“F○CK!”という声をこだまさせた。
アンコールでも力を抜くことのない彼らは、これまた激しい「アローン」に始まり、彼らのアンセムソングになりつつある「アンセム」で大暴れし、最後は「ザ・セット・アップ 」でキリリと締めた。「アリガトウ、マタネ!」と言ってステージを去る……かと思いきや、ファンへ水を撒いたり、握手をしたりとファンサービス満載のシマウマたち。彼らのライヴはいつも楽しく、終わったあとも満足感に満たされる。それはきっと、ファンを楽しませようという彼らの思いがビシビシ伝わってくるライヴだからだろう。
photo by Kentaro Kambe
<ZEBRAHEAD JAPAN TOUR 2006 8/19 Zepp Tokyo>
1. ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド
2. イン・マイ・ルーム
3. フォーリング・アパート
4. バック・トゥ・ノーマル
5. ジャッグ・オフ
6. サムディ
7. レスキュー・ミー
8. ポストカード・フロム・ヘル
9. ゲット・バック
10. ヘロー・トゥモーロー
11. レイテッド“ユー”フォー・アグリー
12. イントゥ・ユー~ワナビー
13. カルマ・フレイヴァード・ウイスキー
14. ウェイステッド
15. エナミー
16. プレイメイト・オブ・ザ・イヤー
<アンコール>
17. アローン
18. アンセム
19. ザ・セット・アップ
▼ゼブラヘッド ソニー公式サイトはこちら!
本日のオープニング・アクトは、来年結成10周年を迎える10-FEET。3ピースながらも、ロック、パンク、レゲエ、ヒップホップなど幅広いジャンルを取り入れ、彼ら独自のサウンドを確立している。実力ある演奏と、ノリのいいサウンドで、10代~30代にわたる幅広いオーディエンスのパンク熱をほどよく上げていた。
10-FEETが終わり15分~20分くらいして会場の照明が落ち、キュイーンというギターのヒステリックな音が響き渡る。歓声の中、ステージ上にはギターとアンプを繋ぐシールドを右手に持ち、腕を高らかに上げながらノイズを響かせるグレッグが赤いライトで照らされる。ステージが一気に明るくなり、メンバー全員の姿が現れると、会場の温度は一気に沸点へ。1曲目の「ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド」からメンバーもオーディエンスもエンジン全開だ。アリ(Rap vo)の切れのいいラップと、マッティ(Vo)のソフトなヴォーカルが絶妙に絡み、オーディエンスの勢いを増していく。今回で2度目の来日となる新ヴォーカリストのマッティは、バンドのリズムをすっかり掴んだようで、他のメンバーとも息がピッタリのライヴを見せてくれた。
おとなしい曲などないゼブラヘッドのライヴは、最初から最後までフルスロットルなナンバーで畳み掛ける。その後も「フォーリング・アパート」「バック・トゥ・ノーマル」「ジャッグ・オフ」といったアグレッシヴな楽曲が続き、オーディエンスは床を蹴り上げ、高く跳ね上がる。「バック・トゥ・ノーマル」では、オーディエンスに手でハートを作らせるという、お茶目な振りを指導するメンバー。そして「ジャッグ・オフ」では、曲途中にお決まりとなっているメンバーからの「スワッテクダサイ」という指示が入り、メンバーもオーディエンスもその場に座り込む。アリの「イチ、ニ、イチ、ニ、サン、シ!」という掛け声で、全員が一斉に座っている状態からジャンプ! 会場が揺れるほどのジャンプの嵐が巻き起こった。
今回のライヴでは、アリの何気ない仕切りにより、バランスのとれた演奏でライヴが進行していった。たまにエド(Dr)が走りすぎてメンバー全員の演奏がやけに早くなることもあったが、そこはご愛嬌。MCではベン(B)の日本語による下ネタが炸裂し、さらに前方にいた女の子をナンパするという一幕も。「アナタカワイイ! デンワバンゴウ、ナンデスカ?」とナンパに励むベンに、すかさずアリが「スイマセン」と謝罪し、会場は笑いに包まれた。
その後も「レスキュー・ミー」や「ポストカード・フロム・ヘル」、「ヘロー・トゥモーロー」など新旧織り交ぜたナンバーでライヴを盛り上げていく。ホール前方では次々とダイヴが起こり、オーディエンスはこれでもかとばかりに高くジャンプする。「イントゥ・ユー」と「ワナビー」の斬新なミックスに会場はさらに沸き、縦横無尽に駆け巡るグレッグのギター・サウンドがオーディエンスを痺れさせる。エキサイトするオーディエンスを見て、終始ごきげんのメンバーたちは、お酒を持ってステージ上で乾杯し、今日のライヴを祝った。
さらに今回のライヴでは珍しく(?)エドのちょっとしたドラム・ソロも披露され、オーディエンスからは歓声と拍手が沸き起こる。本編ラストでは、もちろんこの曲「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」が演奏され、会場にいる全員で“F○CK!”という声をこだまさせた。
アンコールでも力を抜くことのない彼らは、これまた激しい「アローン」に始まり、彼らのアンセムソングになりつつある「アンセム」で大暴れし、最後は「ザ・セット・アップ 」でキリリと締めた。「アリガトウ、マタネ!」と言ってステージを去る……かと思いきや、ファンへ水を撒いたり、握手をしたりとファンサービス満載のシマウマたち。彼らのライヴはいつも楽しく、終わったあとも満足感に満たされる。それはきっと、ファンを楽しませようという彼らの思いがビシビシ伝わってくるライヴだからだろう。
photo by Kentaro Kambe
<ZEBRAHEAD JAPAN TOUR 2006 8/19 Zepp Tokyo>
1. ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド
2. イン・マイ・ルーム
3. フォーリング・アパート
4. バック・トゥ・ノーマル
5. ジャッグ・オフ
6. サムディ
7. レスキュー・ミー
8. ポストカード・フロム・ヘル
9. ゲット・バック
10. ヘロー・トゥモーロー
11. レイテッド“ユー”フォー・アグリー
12. イントゥ・ユー~ワナビー
13. カルマ・フレイヴァード・ウイスキー
14. ウェイステッド
15. エナミー
16. プレイメイト・オブ・ザ・イヤー
<アンコール>
17. アローン
18. アンセム
19. ザ・セット・アップ
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