NICOTINE、14年のキャリアを振り返る ==INTERVIEW==

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──今年初となるシングルは、新曲4曲とライヴ音源6曲収録という、アルバム並みのボリューム盤に。なぜこんなボリュームに?

HOWIE(Vo):新曲と同様にライヴ音源も発表できる状態だったので、ならば一緒にくっつけちゃえと。

FULL(B):NICOTINEらしい、シンガロングできる系の曲ばかりが収録されているので、みんな聴きやすいんじゃないのかなって。

──ではまず。1曲目収録の「drunk in public」はどんな曲なんですか?

HOWIE:これは、元々他のメンバーがスタジオで制作活動をしているときに、僕が手持ち無沙汰でギターを持って歌ってたところ、他のメンバーが“それいいじゃん”って。出来たのがこの曲ですね。

──この曲は、酒についての曲ですが。みなさんよく呑まれるんですか?

HOWIE:そうですね、たいていライヴの打ち上げの時に。飲んでる瞬間が、僕らにとって一番楽しい時間というか(笑)。

──ビートからも、酒飲んでて楽しい感じが伝わってきます。

FULL:ビートはこれまでにないほどドラマティックな展開になってるかな、と思います。

HOWIE:アルコールって、僕らのバンド名であるNICOTINEと同様、カラダによくないものとして否観視されてるところがある。でも、飲み方・吸い方とか気をつければ、気分を高めたり、ポジティヴな効果もある。僕らはそれを伝えたいというか。でも飲み過ぎ、吸い過ぎはよくないよ、ということも伝えつつ。

──この曲ではビデオクリップを製作されてますが。

HOWIE:ジャケットもそうなんですけど、今回は“千葉をいかにおしゃれに見せるか?”にこだわりましたね。

FULL:Mark Harry Filmsという、千葉を拠点に活動するビジュアル/映像クリエイター集団にお願いして作ってもらったんですけど。

HOWIE:僕らはいつこの撮影をしていたのかが、よくわからなかったんです。で、完成したのを見たら、僕らがピザを食べてる映像や飲み会の映像などが入っていたという(笑)。

FULL:結構面白いストーリー展開になってますよ。

──続く「14yrs」は、バンド14年の軌跡を振り返るような内容ですが。なぜこの時期にそういう曲を作ったのですか? 15年で作ったほうがキリがいいような……

HOWIE:アルバム『PANDORA』を発表して、気持ち的にいい区切りをつけられたというか。新しいスタートラインが見つかったんです。これからは“千葉”をもっと世の中に広めていくような音楽活動をしていこうと。そう思えるようになったんで。

──にしても、14年間同じメンバーで活動し続けるバンドってかなり珍しいですよね。

HOWIE:たまにはメンバー同士ぶつかりあって、メンバーチェンジを考えたこともありますよ。でも、代わりになる人がいないんです。微妙な間とか、この4人のみでしか出せないものがあって。それでずっと続けていたら、いつの間にか14年たっていたという。

──サウンド的には今後どんな感じで進化していくのでしょうか?

HOWIE:今まではやりたい音が核にあって、そこにパンクの要素をプラスしていたというか。でも今後はパンクをベースにいろんなビートを、例えばスカだったり、中近東的なサウンドとかを重ねていく方法になるのかなって。

──どんな音になるのか、楽しみですね。あと、ライヴ音源についても教えてください。これはどこでパフォーマンスしたものですか?

HOWIE:千葉某所でシークレット・ライヴをした時のものですね。

FULL:それをオーバーダブして、海外でライヴをやってるようなノリになってるのかな。

──またこのEP盤と同時にライヴDVDもリリースされますね。

FULL:『PANDORA』って、ライヴを想定して作ったアルバムなんで。それを曲順どおりに演奏したステージを収録したものです。これを観るとさらにあのアルバムを楽しんで聴いてもらえるかなって。

取材・文●松永尚久


  
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