しっとりとした新曲「恋愛写真」で見せた“今の大塚 愛” 

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■大塚 愛
オフィシャル・サイト

http://www.avexnet.or.jp/
ai/




■映画「ただ、君を愛し
てる」
× 大塚 愛「恋愛写真」

SPECIAL WEB SITE
『HEAVENLY FOREST』

http://www.tadakimi.com/

──今回は映画『ただ、君を愛している』の主題歌ということで、映画の内容を意識して書かれたんでしょうか?

大塚:偶然に2つが寄り添ったというか。映画のお話をいただいた時期と、そんなにずれていないときに、別の楽曲として作っていたんです。映画の方でも写真が大事に扱われていたので、もともとの針路をそんなに変更することなく完成させることができました。

──サビの歌詞がそのまま映画のタイトルになったんですよね。『天国森で君を思う』から『ただ、君を愛してる』に変わったという。


大塚:曲を出した後に、映画の関係者の方が歌詞をとても気に入ってくださって、変えられたそうです。ただ、作詞については小説や映画に沿った内容を意識したわけではなく、わたしはわたしの曲として書きました。

──今回の「恋愛写真」では、光景やエピソードが思い浮かぶような歌詞になっていますね。

大塚:ラブソングは基本的に自分の実体験なんですよ。だから、実際の映像が浮かんでいながら書くので、そうなるんだと思います。

──そういえば、今回のアーティスト写真やジャケット写真も恋人が撮ったスナップのようなテイストですよね。

大塚:幸せも悲しさも両方ある写真がいいなぁということで。色味だったり質感の味にこだわって撮ったんです。味で勝負したいな、と。

──これまでの大塚さんの作品には、曲名や歌詞そのままではない、隠しテーマやメッセージが含まれるものが多かった印象がありますが、今回の「恋愛写真」に関してはかなりストレートなラブソングなんですか?

大塚:ストレートではありますが、今までのバラードのラブソングより難しいというか、“ただ好き”という気持ちを書いたわけではないんです。いろいろ複雑で(笑)。今までの楽曲は結構、“好きな気持ちを知って欲しい!”“わたしはこんな気持ちなの!”みたいな、歌詞も気持ちもストレートだったんです。
 でも、今回は言葉だけを拾うとストレートでわかりやすいんですけど、そこに込めた気持ちであったり、状況だとかは、 ハッピーなだけじゃないんですね。それがどういうものかは、感じていただく方、それぞれの感じ方でいいと思うんですけど。

──歌詞にもPVにも印象的な“写真”が登場しますが、大塚さん自身も写真がお好きで、自前の一眼レフカメラでいろいろ撮っているとか?

大塚:はい(笑)。普段、そこらへんのものをいろいろ撮りますね。家の周りやペットもそうだし、ツアーや仕事先でも。実は人生の中で最高傑作だと思える写真が今回のPVの中で再現されています。そのまま書いてるんで、家にあの写真もありますよ。もともと、そんなにたくさん撮る方ではなくて、“いいな”と思えた瞬間にしかシャッターは押さないので、撮ったものは結構お気に入りのものが多いです。

──曲の方はピアノがメインで音数が少ない、すっきりした印象でした。それがシンプルながら強い気持ちを込められた歌詞を引き立てていたように思います。

大塚:曲と歌詞を同時に書いたんですね。基本的に、歌詞を書くときは情景をそのまま書いているので。頭に浮かんでますね、音も詞も。音に関しては、毎回そうなんですけど曲にとって一番いいサウンドというのを心がけました。

──ちなみに恋愛映画はお好きだったりするんでしょうか?

大塚:はい。最近だと『ジョゼと虎と魚たち』とか好きでしたね。ああいう、きれいに飾ってないものがすごく好きですね。


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