ザ・フラテリス、出会いは移動遊園地

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デビュー・アルバム『Costello Music』が初登場でUKチャートの2位を獲得したグラスゴー出身の新人バンド、ザ・フラテリス。一夜にして成功したと思われがちの彼らだが、メンバーは「それなりの努力をした」と話している。

フロントマンのジョン・フラテリは、「いろんなこと言われてるけど、ホントじゃないよ」と『Daily Mirror』紙のインタヴューで語っている。「俺たち、北から南までいろんな場所でプレイしてきた。インヴァネスとかアーブロースとか誰も行かないようなところでね。10人を前にスタートしたのが、40、100って増えていったんだ。そのことは誰も見ようとしない。一夜にして起こったわけじゃない。努力のたまものさ」。

ジョン、ドラムのミンス、ベースのバリーの3人は、移動遊園地で働いているときに出会ったという。「ロマンチックに聞こえるだろ。あんまり遠くへは移動できない移動遊園地だったよ。いつも途中で(車が)ぶっ壊れたからさ。ちょっとツアーみたいだったな。ある場所へ行って用意して、週の終わりには片付けて別の場所へ向かう。最初は面白かったんだけど、そのうち、ロック・スターになりたいって思い始めたのさ」。

3人のメンバーはみな、名字にフラテリを名乗っているが兄弟ではない。出身地が近いにも関わらず、ジョンは最初、ミンスの訛りを理解できなかったとも話した。「最初は彼が何言ってんのか、全然わからなかった。いまでも半分しか理解してない(笑)」。

ザ・フラテリスは来月、カサビアンのUKツアーでサポートを務める。

Ako Suzuki, London
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