“ただいま” マイラバ再始動!<INTERVIEW>

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――今回の再始動に関しては、去年の秋ぐらいに小林武史さんに相談したそうですね。

akko:それ以前からスタジオに入って作業をやりたいなと、ふつふつとわいてきていたんですが、小林武史がap bankでの活動や他のプロデュース業で忙しいのはわかっていたので、そこにMy Little Loverを入れる隙はないだろうと思っていて。でも音楽に対する気持ちがより大きくなって抑えきれなくなっていたので、思い切って相談したんです。そうしたら“ソロ・プロジェクトでやるのはどうか?”という提案があって、今回のアルバムに至ったわけなんです。

――スタジオに入りたかった?

akko:そう。単純に歌いたいという気持ちも大きかったけれど、スタジオに入りたかったんです。コツコツ作り上げていく面白さや喜び、そして達成感を求めていたんだと思います。実際に今回の制作では曲選びから構成、歌詞、コーラス・アレンジ、曲順、ヴィジュアル面まで、総合的に私自身が首をつっこんで、自分で作り上げた感じがあるんです。それで、これは私のアルバムであろう!という意味も含めてタイトルは『akko』になりました。達成感は以前にも増してありましたね。

――2年半ぶりにスタジオに入ったときはどんな感じでしたか? 懐かしいみたいな?

akko:今回はレコード会社の移籍もあったので、スタッフはまったく違うし使うスタジオも違っていたから。最初はちょっと緊張感があった感じです。だから1曲目の録りのときはまだ緊張していたんだけれど、2曲目からはもっとああしたいこうしたいってアイデアも膨らんで、エンジンがかかっちゃった感じで。

――今回はすべての曲で作詞もされていますが、どれも面白い世界観が展開されていて、音楽に対する喜びが自由に飛び交っている感じですね。

akko:歌詞は今まであまり書いていなかったので、実際にどこまでできるかわからなかったんですけれど、試しに何曲か書いて、やれるところまでやってみよう、と。それでいざ書き出したら、言いたいことがボロボロ出てきて、やればやるほど面白くなっていったんですよね。

――「月とプラモデル」は、男をプラモデルで例えているのが面白いですね。

akko:こういうことが言いたいと前から漠然と思っていたんです。この曲のデモ・テープを聴いたとき“この曲ならハマる!”と思った。男の人って、車やバイクを大事そうに磨いたりする、女にはわからない趣味の世界ってあるじゃないですか。それは女の側にもあるし。つまり男女にはどんなに理解し合っていても絶対に交わらない平行線の部分というのがある。
それでもお互いを必要とするわけで、だから大目にみてやってください、っていうオチが最後にやってくるのです。男女に限らず大目に見ることって大事だと思う。これだけは譲れないという部分の他は、大目に見てあげておけば物事って自分に対してもそうですが、たいていうまくいくものなんですよね

――あと面白いと思ったのはボサノバの「迷い猫」という曲。アルバムの中で面白い存在感になっていますね。

akko:これは私が大好きなデヴィッド・ミードというシンガー・ソングライターに“ぜひ曲を”と、直接オファーをして書いてもらったんです。アメリカ人のアーティストが書いたのに、なぜか昭和の匂いのする不思議な感じの曲になりましたね。

――ムード歌謡っぽいですよね。

akko:そうなんです。私の作品を聴いてもらって、声からイメージして書いてもらいました。声のイメージで日本っぽい曲になったのかはわからないけど。それで歌詞は、曲を聴いたとき、うちの近所にいる野良猫ちゃんのことを思い出して。こんな都会の汚染された街で、タバコの吸い殻とかが落ちていて雨水も汚いし。そういう環境で生きるのは大変だろうなって、少し切なく思っていて。曲を聴いたとき、ふっとその猫のことを思い出して書いたんです。

――あと、ベスト盤との2枚組が発売されるのも、ファンにとってはうれしいですね。

akko:ベスト盤の収録曲はファンのリクエストの上位曲で、私が曲順を決めたんです。いきなり「YES?free flower?」で始まり、次に「ANIMALLIFE」に続く…意外性があって、ホ?!と思ってもらえるものになったと思います。あと再始動の勢いみたいなものをベストにも込めたかったし、単純にベストということじゃなく1枚を通して楽しめるようなものにもしたかったんですよ。今の私が全面に出た新しいアルバム『akko』と一緒に、頭から通してじっくり聴いてくれたらうれしいです。

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