大興奮!ジョージ・マイケル、15年ぶりのUKツアー

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ジョージ・マイケルの15年ぶりのUK公演、しかもデビュー25周年を記念したグレイテスト・ヒッツ・ツアーということもあり、4月に売り出されたチケットは瞬く間にソールド・アウト。追加公演を出しても出しても需要に追いつかない状態で、結局、ロンドンだけで9公演(アールズ・コート4回/ウェンブリー・アリーナ5回)を開き、12万人以上を集めることになった。

もう10年以上前になるが、ジョージ・マイケルの家の隣に住んでいたことがある。親しく交流していたわけではないが、彼は親切でいい人だった。だから最近、私生活のトラブルでマスコミをにぎわせているのを残念に思っていたところで、ステージに復帰するというのはうれしいニュースだった。ファンであれば、なおさらのことだろう。

本ツアーの激しいチケット争奪戦の中でも最もゲットするのが難しかったに違いない、ヨーロッパ/UKツアーの締めとなるウェンブリー・アリーナ公演。久しぶりのジョージ・マイケルのステージに寄せられる並々ならぬ期待で、アリーナの中はショウが始まる前から熱気でムンムンとなった。

1曲目は本人不在の演出で行なわれた「Waiting (Reprise)」で幕が開け、1曲目が終わったところでようやくジョージがステージに現れた。最近はマスコミから意地の悪い扱いを受けていたが、観客は彼の復帰を心から歓迎しているようだ。拍手喝さいで迎えられた彼は、しばらく感慨深そうに客席を見渡した。

その後“ウェンブリー!”と叫んだジョージの声を皮切りに、アップ・ビートなトラック「Flawless(Go To The City)」「Fastlove」と続き、会場はディスコと化した。43歳になったジョージはさすがに20年前のコンサートのときほど激しい動きは見せなかったものの、それでもちょっと腰を振っただけで、女性ファンから“キャー”という黄色い声が上がった。ゲイであろうとも、英国の女性ファンの間ではいまだセックス・シンボルなのかもしれない。

<25ツアー>のセットリストは、ワム時代から現在までの新旧トラックを織り交ぜた上、バラードとアップビートな曲をうまく交互にミックスしている。「Everything She Wants」や「Star People」では、ジョージの声が聞こえないほどの大合唱となった。

また、前半の最後のトラック「Shoot The Dog」ではブッシュ大統領やブレア首相への皮肉も。曲の終わりで、どこかコミカルなブッシュ大統領の巨大なバルーン人形が登場するが、ジョージがそのズボンのチャックを開けると英国旗を背負った犬が現れ大統領の股間にしゃぶりつくという過激な姿に変貌、客席を苦笑させた。

20分の休憩をはさみ、「Faith」でスタートした後半は、前半をさらに上回るヒット・パレードとなった。アンコールでは「Careless Whisper」、そして多分、今回のツアーで初めてとなる「Last Christmas」もパフォーマンス。最後は「Freedom '90」で会場を揺るがし、ジョージは満足そうに+ステージを後にした。

最後までサングラスを外さなかったことで久しぶりに表舞台に立った彼の内面を詮索する声もあるが、彼がファンに感謝し、彼らとの交流を楽しんでいたのは間違いない。何度も客席に向かって深くお辞儀をする姿が印象的だった。家の前で待ち構えているファンに対し、嫌な顔をせず1人1人と丁寧に会話を交わしていた彼を思い出した。ジョージ・マイケルにとってファンはかけがえのない存在。このツアーで彼もあらためてそれを実感したのではないだろうか。

Ako Suzuki, London

<SET LIST>
London, Wembley Arena, 11 DECEMBER 2006

【First Half】
1.Waiting (reprise)
2.Flawless
3.Fast Love
4.Father Figure
5.Everything She Wants
6.The First Time Ever I Saw Your Face
7.Praying For Time
8.Too Funky
9.My Mother Had A Brother
10.Star People
11.Shoot The Dog

【Interval】 - John & Elvis Video

【Second Half】
12.Faith
13.Spinning The Wheel
14.Jesus To A Child
15.Amazing
16.I'm Your Man
17.Outside
18.Careless Whisper
19.Last Christmas
20.Freedom 90
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