カイザー・チーフス、デイヴ・グロールから学んだこと

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'05年フー・ファイターズの全米ツアーのオープニング・アクトを務めたカイザー・チーフス。大規模なスタジアム・ツアーから学ぶことはたくさんあったそうだが、とくにデイヴ・グロールから貴重な(?)教えを受けたらしい。それは、“腰の振り方”だそうだ。

フロントマンのリッキー・ウィルソンは『Daily Mirror』紙のインタヴューでこう話している。「デイヴ・グロールから腰の振り方を学んだよ。彼、ヘンな動きするんだ。(歌いながら)小刻みに腰を振るんだよ。もう、自分を抑え切れなかった! ある夜、歌ってるとき下見たら、同じ動きしてんだ。“何やってんだ、俺”って思ったよ!」

そのグロールは“ロック界1のいい人”といわれているが、温和な性格という点ではウィルソンも負けてはいない。バンドがビッグになるにつれ、ほかのバンドから批判されることが多くなったカイザー・チーフスだが、ウィルソンはこれまで不仲説を否定することはあっても、反撃に出ることはなかった。それは、こう考えているからだ。

「(何か言ってくる奴らは)ビッグなバンドが嫌いなんだ。いま自分がいる場所が1番だと思ってるからな。だから、いちいち言い返すつもりはない。悲しいことだよ。あいつら、批判すれば新聞に載るのがわかっててやってるんだ。もっとも、ほとんどの争いはマネージャーが仕掛けてんだけどな。どうせ、俺はThe Viewのファンじゃないからどうでもいいさ。アークティック・モンキーズのことは好きだよ。彼ら、“カイザー・チーフスみたいになるなら、止める”って言っただろ。でもその後、彼らの曲調は変わったよな。悪い方にじゃない。いい方にだ」

今月末2ndアルバム『Yours Truly, Angry Mob』をリリースカイザー・チーフス。同作からの1stシングル「Ruby」が今週、UKチャートの2位に初登場した。また彼らは、ザ・フーのロジャー・ダルトリーが開催するチャリティ・コンサート<Teenage Cancer Trust>へ出演することも決まった。

Ako Suzuki, London
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