クリエイティブメディアがiPod周辺機器業界に参入! 第1弾はスピーカー

ツイート
パソコン誌に長年携わっていた人間にとって、“クリエイティブメディアの製品”というと「Sound Blaster」というサウンドカードがまず思い浮かぶ。はっきり言って昔の「Sound Blaster」は最悪だった(笑)。メディアがここまではっきり書くのもどうかと思うが、それほどまでに昔の「Sound Blaster」は最悪だったのだ。

いや、誤解のないように言っておくと、製品自体は優れていた。音質にこれといって問題はなく、さらにDVDオーディオに対応、5.1chはもちろん7.1ch音声出力も可能な製品があったりと高機能。通常の人やゲーマーが愛用し続けるのならば、気にすることはない。

では何が“最悪”だったのか? というと、インストールするソフトとドライバー。これらを削除すると、必ずOSの調子まで悪くなっていたのだ。おかげで製品レビューをしたあとに製品を外そうとするとOSをもう一度クリーンインストールするハメになる。実に手のかかる製品なので、レビュー後はそのままにして、メーカーからずっと製品を借りっぱなしだったこともしばしばあった。「Sound Blaster」や「Audigy」といった言葉の響きを聞くと、今もそんなあの頃の思い出がよみがえるものだ(もちろん今のドライバーやソフトは改善されており昔のようなことはない。さらにレビュワーが触る製品は、発売前の試用機だったり発売初期のものなので、メーカーにこだわらず大概は不安定なものが多かったことは補足しておく。 / 上の写真は同社の現・最上位サウンドカード「X-Fi Elite Pro」)。

そんなクリエイティブメディア。実はパソコン用音楽機器メーカーとしてはリーディングカンパニーで、携帯オーディオプレイヤーの黎明期から「ZEN」シリーズを発売。その操作画面のインターフェースが、のちに登場した“革命的な”iPodと酷似していたことから、アップルとの間で特許問題にも発展。この問題、結局、アップルがクリエイティブメディアに1億ドルを支払い、クリエイティブメディアがアップルの「Made for iPod」プログラム(iPod周辺機器の開発・販売プログラム)に参加することで昨年8月に和解が成立している。

というわけで、この和解に基づいて登場した同社iPod向け第1弾製品がドッキングスピーカー「Creative PlayDock i500」と「Creative TravelSound i」だ。
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス