やはり、いつ、何が起こるかわからないのがガンズ・アンド・ローゼズ。昨日、この短期集中連載第1回分の原稿のなかで、「ガンズ・アンド・ローゼズは、本当にまもなくここ日本に上陸する」と断言したばかりだが、その来日公演が急遽、延期されることになった。

実際、僕があの原稿を書きあげたのは4月10日午前中のこと。そして本日更新分の原稿にストップがかかったのが、それから24時間以内のこと。そして11日正午過ぎ、招聘元であるクリエイティヴマンのウェブサイト上で、公演延期が正式発表された。

公演延期の理由は、ベーシスト、トミー・スティンソンの負傷。以下は彼自身の口から発せられたステイトメントである。

「本当に残念に思います。誤って階段から転げ落ちてしまい、その際に手をついた瞬間、大きな音がしました。翌日、手が風船のように腫れ上がり、医者に診てもらった結果、幸い骨は折れてはいなかったものの、ひどい捻挫をしてしまっていました。もしかしたら靭帯にもダメージを受けているかもしれません。リハーサルも数日前に無事に終えて、楽器やステージセットもすでに日本に送り出していたのに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ショウを楽しみにしていた日本のみんなには心から謝りたいです。そして、すぐに会えることを楽しみにしています。僕たちをサポートしてくれている世界中のファンのみんなの、誠実なる理解とサポートに感謝します」

ちなみに、日本公演後に日程の組まれている南アフリカでのフェス出演に関しては、予定通り実施される模様。バンド側は7月以降に新たなスケジュールでのジャパン・ツアーを実現させることを切望しているとのことなので、当方としてもあくまで「中止」ではなく「延期」であることを強調しておきたい。具体的な振替公演の日程についてはまさに現在も調整が進められており、当然ながらお手持ちのチケットはそのまま有効。大切に保管しつつ、続報を待ちたいところだ。

結果、今回のワールド・ツアーは、日本ではなく南アフリカから開始されることになり、日本のファンは少なくとも丸2ヶ月以上の“待機”を強いられることになったわけだが、逆にその時間経過のなかで『チャイニーズ・デモクラシー』のリリースが具体性を強めてくる可能性も期待できるはず。ファンとしてはここで自棄にならず、気持ちを切り替えて“次”に臨みたいところだ。

さて、昨日分の原稿のなかで、僕は「観るべきかどうかいまだに悩んでいる人がいるとすれば、まずは観に行くべきだろう。悩むことは観たあとにだって、いくらでもできるのだから」とも書いている。この考え自体には、今も何ら変わりはない。確かに今週末に控えていたはずのライヴに向けて高揚していた気持ちが萎えてしまっているのは、僕自身にとってもまったく同じことだが、逆に言えば我々はふたたび充分すぎるほどの準備期間を与えられたわけである。

というわけで、この短期集中連載は、始まった途端、その意義を失ってしまったわけだが、ガンズにまつわる最新情報と新たな“予習”の材料については、適宜、お届けしていきたいと思う。次回更新は……もしかしたら明日かも。


<寄稿:01>「『アペタイト…』から20年、2007年、ガンズは日本に何を残してくれるのか?」
<寄稿:02>「何が起こるかわからないのがガンズ・アンド・ローゼズ」
<寄稿:03>「ガンズ新情報は何も発表されず…我々は完全に待ちの状態に 」
<寄稿:04>「 2007年×月×日アップ予定??? 」

■クリエイティブマン:http://www.creativeman.co.jp/index.html
■Guns N' Roses 特設サイト:http://www.creativeman.co.jp/2007/GNR_special/index.html

文●増田勇一