動物愛護団体、ストーンズの競馬場でのギグに反対

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ローリング・ストーンズが競馬場でコンサートを開こうと計画しているのを知り、セルビアの動物愛護団体が意義を唱えている。ストーンズは7月、旧ユーゴスラビアの首都ベルグラードの競馬場Hippodromeで10万人収容の大コンサートを考えている。

競馬場内には馬屋があり300頭の馬が飼われている。もし会場に決まった場合、競馬場のスタッフは馬に鎮静剤を与えるかもしれないという。

BBCによると、Hippodromeの飼育係はこう話したという。「人間と同じように馬(の性格)もそれぞれだ。ナーバスで過敏なものもいる。パニックするようであれば、鎮静剤を打つことになるかもしれない」

これに対し、同国最大の動物愛護団体Orcaの責任者は「音や振動は、動物に過大なストレスを与える」と同地でのコンサート開催を反対している。彼は、鎮静剤は正しい対処方にはならないし、コンサートの間、馬を他の場所へ動かすことも認めないという。移動するのは、馬ではなく人間のほうだと主張している。「この国には、15万人だって収容できるオープン・スペースがほかにあるではないか。Hippodromeは、馬のために使われるべきだ」

確かに馬にしてみれば、はた迷惑な話。“ストーンズの名曲がタダで聴ける!”なんて思う馬はいないわけで……。

ローリング・ストーンズは過去2度ほど、セルビアでの公演を中止しており、今回が同国での初めてのパフォーマンスとなる。'03年に予定されていたコンサートは、同国の首相暗殺事件により中止。昨年はキース・リチャーズの怪我によりキャンセルされていた。

Ako Suzuki, London
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