ラップ界のパイオニア、3つの禁止用語を提案

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Def Jamレーベルの創始者ラッセル・シモンズが、ラップのトラックで性および人種差別を揶揄する3つの言葉の使用禁止を訴えている。彼は、この3つの言葉を“F**k”や“S**t”同様、放送禁止用語にして欲しいそうだ。

シモンズが難色を示しているのは“Nigger”“Ho”“Bitch”の3語。BBCによると、彼はレコード会社や放送局にこれらの言葉を削除するか、ビープ音を入れるかして耳に入らないよう対処して欲しいと要請している。

「“Bitch”とか“Ho”という言葉は、軽蔑的で冒とく的だ。とくにアメリカで人種差別や男女不平等を経験したアフリカン・アメリカンの女性にとっては、痛ましく、中傷に満ちた女性蔑視の言葉になる。“Nigger”は、痛み、苦悩、人種差別の歴史を軽視する軽蔑用語だ。そして、アフリカン・アメリカンやほかの有色人種に対する差別を象ってる」

BBCによると、シモンズは先週、この問題を話し合うため業界の重鎮を集めプライベート・ミーティングを開いたという。しかし、まだ彼に賛同する者は現れていないようだ。

シモンズは「検閲ではなく、有色人種や女性に対するリスペクト」が焦点と主張しているが、そういった差別の中から生まれたヒップホップとこれらの言葉を引き離すのは難しいかもしれない。

Ako Suzuki, London
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