ニュー・オーダー、知らぬ間にペリー・ファレルとコラボ

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ニュー・オーダーのベーシスト、ピーター・フックが、元ジェーンズ・アディクションのペリー・ファレルのニュー・プロジェクト、サテライト・パーティのデビュー・アルバムに参加している。本人も知らぬ間に、完成していたこのコラボ。フックは、自分がフェレルのアルバムでベースを弾いていると聞いて、お酒の飲み方を心配したそうだ。

彼は、Xfmにこう話している。「知り合いから俺がペリー・フェレルのアルバムでプレイしてるって言われてたとき、本気で心配したよ。俺の飲み方ってほんとにヒドイのかもしれないって思ったんだ。ペリー・ファレルに会った記憶なんてないし、セッションしたことも全く覚えてなかったからね」

見に覚えのないセッション、フックはその後、真相を探り当てたという。「2年くらい前、ハイブリッド(ウェールズ出身のテクノ・ミュージシャン)とセッションして2曲作ったんだ。ハイブリッドの次のアルバムで使うってね。でも彼らはレコード契約が切れて、アメリカへ移住したんだよ。そこでどういうわけか、サンタモニカでサーフィンしてるペリー・フェレルに出会ったんだな。そこが、ウェールズのテクノの鬼才ならではだ。フェレルはスランプ状態だったらしいけど、一緒にスタジオへ入ってタグを組むことになったそうだ。そこで、ペリーは俺が(ハイブリッドと)セッションした曲を聴いたんだ。その場でインスピレーションを得たんだってさ。俺が存在することさえ知らなかった曲にさ」

フックはファレルから、(バンドに)ベーシストとして参加してくれないかとも頼まれたという。「(アルバムができて)ペリーと話したとき、“ニュー・オーダーは解散したって聞いたから、俺のとこでベースを弾いてくれないか?”って頼まれたよ」曲の出来をとても気に入っているフックは、フェスティヴァルか何かで彼らにジョインするのもいいと考えているそうだ。

ニュー・オーダー・ファンには気になるところ、一体今回は正式に解散したのかという質問に、フックはこう答えている。「ああ、俺とバーナード(・サムナー/ニュー・オーダーのシンガー)は一緒じゃないよ。(いつもそういいながら元に戻ると思われているが)バーナードはエレクトロニック(ジョニー・マーとのサイド・プロジェクト)を始めてる。今回は別だよ。信じてないんだろ(笑)? オオカミ少年だと思ってるな(笑)」

フックのベースは、今月リリースされるサテライト・パーティのデビュー・アルバム『ウルトラ・ペイローデッド・サテライト・パーティー』の「Wish Upon A Dog Star」と「Kinky」で聴くことができる。また今作には、これまで発表されたことのなかったドアーズの故ジム・モリソンのヴォーカルも収録されている。

Ako Suzuki, London
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