SOIL&“PIMP”SESSIONS、熱気で粋な自然現象発生! 雨の野音ライヴレポ 

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3月に通算3作目となるオリジナル・アルバム『PIMPOINT』をリリースし、4月8日より同作をひっさげての全国ツアーを行なっているSOIL&“PIMP”SESSIONS。ゴールデンウィーク最終日である5月6日に、日比谷野外大音楽堂で行なわれた東京公演のライヴ・レポートが到着した。

チケットが即日ソールド・アウトとなったこの日のライヴは、開演前から約3,000人のオーディエンスが会場を埋め尽くしていた。当日はあいにくの豪雨だったが、オーディエンスは全員カッパを着用し、雨対策もバッチリの状態でライヴに臨んだ。

ライヴのオープニングは、SOIL&“PIMP”SESSIONSの友人でもあるブライアン・バートン=ルイスのDJでスタート。ダンサブルなナンバーで客席を温めていく。続いて謎の演歌歌手(!?)ジェロが登場し、演歌のスタンダードといえる「釜山港へ帰れ」を熱唱。熱い演歌魂に喝采を受けながら、SOIL&“PIMP”SESSIONSにバトンを渡した。

そしていよいよ、エンリコ・モリコーネの「続、夕日のガンマン」をバックに、SOIL&“PIMP”SESSIONSが登場。社長(アジテーター)が“主役はお前らだ~”とシャウトし、「Suffocation」でライヴがスタート。瞬く間に野音が巨大なダンスフロアへと姿を変える。「閃く刃」「ZAMBEZI」と踊れるナンバーで会場がヒートアップする中、雨で濡れた客席からは、熱気で水蒸気が発生! それがまたスモークのようで、自然に発生した粋な演出に、会場はさらに盛り上がった。

恒例のJ.A.M(Key.丈青、B.秋田ゴールドマン、Dr.みどりんのピアノトリオ)による演奏がスタートし、ライヴは中盤戦へ。タブゾンビのトランペットと、元晴のサックスによるアンサンブルが美しい「PLATO」、日本の音楽も負けてない「SAHARA」と続き、「FUNKY GOLDMAN」では、本日のスペシャル・ゲスト、椎名純平が登場。会場にソウルフルな歌声を響かせた。続いてニュー・アルバムから「マシロケ」「マクロケ」の爆音組曲を演奏。「マクロケ」では、元晴がダイブを行ない、オーディエンスを煽りまくる。ここから怒涛の後半戦へ突入し、ノンストップのフルスピードで、鳴り止まない拍手と終わらないダンスの中、本編は幕を閉じた。

アンコールでは、これぞDEATH JAZZナンバーといえる「No Taboo」、バンドのテーマソング「殺戮のテーマ」の別ヴァージョン「殺戮ニューウェーヴ」、そしてお客さんへの感謝の楽曲「SCALES」を演奏し、約2時間に渡った熱いライヴは終了した。

同ツアーは9公演を残し、5月26日の沖縄・桜坂セントラルで最終公演を迎える。
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