髭(HiGE)、あの犯罪カップルがモチーフの新曲に思わず絶叫!

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5月23日にニュー・シングル「ボニー&クライド」をリリースした髭(HiGE)が同日、SHIBUYA-AXにて<The date of “Bonnie and Clyde”>と題したワンマン・ライヴを行なった。

この日のライヴは、チケットが即完しているだけあって、会場はギュウギュウ状態。ファン層も男女比は半々といったところだ。歓声に包まれて登場したメンバーたちは、フラ~と出てくる人もいれば、コミカルな動きで笑いを誘うメンバーもいて、実に自由人といった感じ。キャスター付きのイスの上にしゃがみこみ、パーカッションの佐藤に押されながら登場したフロントマンの須藤も、出てくるなりメンバーに向かってお辞儀をして挨拶するなど、しょっぱなからファニーな雰囲気たっぷりでスタートした。

「白い薔薇が白い薔薇であるように」「ドーナツに死す」「髭は赤、ベートーヴェンは黒」と、独特な世界観とシュールな言葉で世相をチクリとする“髭(HiGE)節”炸裂の楽曲を次々と披露するメンバーに、オーディエンスも拳を振り上げて応戦。“イヤッホゥ!”と時折謎の雄叫びをあげる須藤(Vo&G)は、MCでも捉えどころのないトークでオーディエンスを沸かせ、強烈な個性を放っていた。

そんな抜群のカリスマ性を持つ須藤の歌声を、斉藤(Gt&Piano)の軽快なギターが彩り、宮川(Ba)、川崎(Dr)、佐藤(Per)のリズム隊がパワフルかつ安定した演奏で際立たせる。頻繁にアイコンタクトをとりながら、キメどころもバッチリきめ、ピッタリの呼吸でライヴを盛り上げた。

この日は、「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」「君のあふれる音」や「Mr.アメリカ」「ロックンロールと5人の囚人」といった1st、2ndからの楽曲のほか、インディーズ時代の楽曲や「ボニー&クライド」を含む4曲の新曲まで披露されるという、非常に濃厚なセットリスト。新曲が4曲も演奏されたことで、ライヴにも新鮮さが増していた。(■「ロックンロールと五人の囚人」PV視聴

“今日はこのために集まってもらったと言っても過言ではないんだよ”といってリリースしたばかりの新曲「ボニー&クライド」を無事披露し終えた須藤は、いきなり“お役目御免なさい!”と絶叫。ポカンとするオーディエンスに、“あ、ごめん。心の叫びが出ちゃった”と言い、爆笑を誘った。そんな須藤のキテレツな言動に惹きつけられているうちに、ライヴは終了。楽曲のよさはもちろん、メンバーのキャラ、ライヴのテンポのよさ、どれをとっても最高な彼らのライヴは、本当にあっという間に感じるほど楽しい時間となった。

ちなみに、彼らのニュー・シングルのタイトルになっている「ボニー&クライド」とは、1930年代前半にアメリカ中西部で、銀行強盗や殺人を繰り返していた、ボニー・パーカーとクライド・バロウという犯罪者カップル。1934年5月23日に、ルイジアナ州アーケディアで、待ち伏せしていた警官隊から銃撃を受け、2人は87発の銃弾を体に浴びて射殺された。後に彼らの犯罪は映画になったほど、有名なカップルなのだ。

そんな彼の命日に「ボニー&クライド」というタイトルの楽曲をリリースするとは、いかにもシュールな髭(HiGE)らしいが、ヴォーカルの須藤は、このカップルのことが大好きなんだそう。しかし今作は、はじめから彼らのために楽曲を書こうと思って作っていたわけではなく、曲を作っていくうちに、なんとなくそんな曲になっていたとのことだ。

そして完成した楽曲は、ジャキジャキに歪んだギターが炸裂のロックンロール・アンセム。彼らの音楽センスがピカリと光る1曲になっていることはもちろん、ライヴで大合唱になること間違いなしの楽曲だ。(■「ボニー&クライド」PV視聴

今夏、彼らは<FUJI ROCK FESTIVAL'07>をはじめ、<ROCK IN JAPAN FES.2007>、<RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO>など、日本各地で開催される夏フェスへ多数出演する。彼らの楽曲をバッチリ覚えて、夏フェスに参戦しよう!

■「ロックンロールと五人の囚人」PV視聴

■「ボニー&クライド」PV視聴


◆リリース情報
ニュー・シングル「ボニー&クライド」
VICL-36289 ¥1,200(tax in)
2007年5月23日発売

髭(HiGE)「ボニー&クライド」スペシャル・サイト
http://www.jvcmusic.co.jp/hige/
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