ジョイ・ディヴィジョン、カーティスの映画を評する

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ジョイ・ディヴィジョンの元メンバー、ピーター・フックとスティーヴン・モリスが、故イアン・カーティスの人生を描いた映画『Control』について語った。同作品は今年のカンヌ映画祭(<Director's Fortnight>部門)でプレミア上映され、最優秀映画、最優秀ヨーロッパ映画など3つの賞を獲得した。

フックもモリスも作品の出来にはとても満足しているが、当事者ならではの複雑な思いもあったようだ。モリスはXFMにこう話している。「2度ほど見たよ。よかった、すごくよかった。ピーターや僕のように深く関与している人間には見るのがちょっと辛かったけどね、せも、アントン(・コービン/監督)はよくやったよ」

一方のフックはこう評している。「すごく楽しんだよ。でも、心が踏みにじられたようにも感じだ。1番奇妙に感じたのがラストだ。本当に悲しいところなのに、みんな拍手をし始めた。重々しい沈黙があったほうがよかったな。“おい、俺はこれを経験したんだぜ!”って思ったよ。ズタズタにされたような気がした。で、トイレに行ったら、俺の横にイアン(・カーティス)とバーナード(・サムナー)がいた……。2人を演じた俳優だったんだけど、“おおおお!”ってなったよ。あれは、シュールだった」

「俺はいつも、こういう見方をするのが好きなんだけど、映画の上映中に何人がトイレにたったかで映画の良し悪しを判断できるんじゃないかな? (『Control』がカンヌで上映されたときには)2人だった。バーナードと70歳のお婆ちゃんだ」

『Control』はこの秋、UKやヨーロッパ各国で公開される予定。タイトルは、ジョイ・ディヴィジョンのトラック「She's Lost Control」から取られたといわれている。

Ako Suzuki, London
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