ガンズを迎え撃つムック、メンバー最新コメント到着

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7月14日の幕張メッセ公演を皮切りにスタートするガンズ・アンド・ローゼズのジャパン・ツアーだが、名古屋、大阪を含めた全5公演でオープニング・アクトを務めることになったのがムックだ。結成10周年を迎え、さらには国外でのライヴ活動をコンスタントに重ねながら欧米各国での知名度をも上昇させつつある彼らだが、もちろんライヴ自体もそうした実績に見合うだけの説得力を持ったものとして研ぎ澄まされている。

以下、7月6日、都内某所におけるメンバーたちの発言である。

達瑯「オープニング・アクトを付けようってことになったとき、然るべき誰かがムックの音なり何なりをチェックしたうえでOKしてくれたってことだと思うんですけど、それだけでもスゲえことだな、と。あとはもう普段通りに、背伸びせず、萎縮もせず、今の自分たちにできることをやれたらいいなと思ってます。正直、ケタが違いすぎてリアリティがないので(笑)、逆にリラックスして臨めるんじゃないかという気もするし」

SATOち「中学生時代、洋楽しか聴かなかった時代があって、ガンズ・アンド・ローゼズは当時よく聴いていました。一緒のステージに立てる日が来るなんて想像もしてませんでした。すごいことだと思います。普通に、友達に自慢できます」

YUKKE「すごく燃えるライヴですね。でも落ち着いて、背伸びせず、いつものムックらしさをステージでも出せたらなと思ってます」

ミヤ「ガンズって、たとえば50代になるうちの親にパッと聴かせても“あ、いいね”って言うような普遍性を持ったバンドだと思うんです。ある意味、ロックのスタンダードというか、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルといった枠と関係なく“ロックってこういうもんだろ?”という捉え方をされてるバンドというか。そういう人たちに選んでもらえて、そういう柔軟性を持ってるはずのお客さんの前で演奏するわけですから、そこで“場”に合わせるようなことをしようとするんじゃなく、とにかく自分たちらしいライヴができたらなと思ってます」

僕自身は、ここで敢えて「露骨にガンズの影響下にあるようなバンド」が起用されなかった事実に興味深さを感じている。過去にはドイツの<WACKEN OPEN AIR>、昨年度の<LOUD PARK 06>などにも自分たちのスタンスを崩すことなく参戦してきたムックが、ここでどれだけ底力を見せてくれることになるのか、そして彼らの楽曲がどんなふうに響くことになるのかが楽しみなところだ。

また、ムックの音楽についても予習をしたうえでライヴに臨みたいという人たちには、6月に発売された『ベスト・オブ・ムック』と『ワースト・オブ・ムック』を薦めておきたい。

余談ながら、過去、ガンズ・アンド・ローゼズの日本公演にオープニング・アクトが出演したことは一度もない。唯一、例外的に、これまでに彼らの間近で演奏したことがある日本のバンドは、2002年夏、香港での<SUMMER SONIC 2002-LIVE IN HONG KONG>の際に同じステージに立っているFAKE?のみである。

文●増田勇一


■『最速バークス! ニュース&フル』
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