ピーター・フック VS ニュー・オーダー

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「ニュー・オーダーは解散した」と宣言したピーター・フック(B)は、「フック抜きでバンドを続ける」という残りのメンバーと真っ向から対立する覚悟を決めたようだ。フックはこの数ヶ月、何度も「ニュー・オーダーはもう終わった」と公言してきたが、残りの2人のメンバー、バーナード・サムナー(Vo)とスティーヴン・モリス(Dr)は最近、「バンドは解散したわけではない」との声明を発表した。

サムナーとモリスは、フックに対し「30年一緒にバンドをやってきたというのに、(フックが)一方的にニュー・オーダーの解散を宣言したことに落胆している。まず最初に、僕たちへ直接相談して欲しかった。彼はバンドの誰とも口を利いていない。ゆえに、彼はもはやニュー・オーダーの一員でありたくないのだと判断しざるを得ない」とコメントしている。

一方のフックは、2人が彼抜きにバンドを続けることに怒り心頭のようだ。彼はMySpaceの自身のページに、サムナーとモリスへ宛て“失望!!”とのメッセージを掲載した。「バンドは解散したんだ! 君たちはもはや、俺同様、ニュー・オーダーではない。2/3の権利はあるかもしれない。でも、ニュー・オーダーを名乗る全権利があるとは思うなよ。1/3は俺が所有しているんだからな!」

フックは「交渉の余地はある」としながらも、「裁判所で会おう!」とメッセージを締めくくっている。

フックによると、メンバーの間には「このところずっと、個人的な関係などなかった」という。彼次第で、ニュー・オーダーの名前を巡り裁判沙汰になるかもしれない。

Ako Suzuki, London
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