レイラ、ハリソンからクラプトンの元へ去った理由を語る

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エリック・クラプトンの名曲「いとしのレイラ」で歌われているパティ・ボイドが、自叙伝『Wonderful Today』を出版。ジョージ・ハリソンからクラプトンの元へ去った経緯を綴っている。「いとしのレイラ」は、当時、ハリソンの妻だったボイドへの叶わぬ恋を歌ったもの。ボイドは曲が誕生した数年後、ハリソンと別れクラプトンと結婚した。

ボイドはクラプトンから初めて「レイラ」を聴かされた日のことをこう回想している。「エリックに聴かせたい曲があるからと言われ、こっそりサウス・ケンジントンのアパートメントで会った」「あんなにパワフルで感動的な曲は聴いたのは初めて。曲は、愛し合っていながらも一緒になれない女性に対する心情を歌っていた。“みんな、私のことだってわかるわ”って思った」

この夜、クラプトンはパーティで同席したハリソンに「言わなくてはならないことがある。君の奥さんを愛してる」と告白したそうだ。

クラプトンに惹かれつつも、ボイドはすぐにハリソンの元を去ったわけではない。冷め切っていたハリソンとの関係を改善しようと努力をしたものの、くり返されるハリソンの浮気、とくにリンゴ・スターの奥さんとの浮気にとどめを刺されたと明かしている。

『Wonderful Today』には、このハリソンとクラプトンとの三角関係だけでなく、ビートルズや当時のミュージシャンの興味深い逸話がたくさん語られているそうだ。本は、8月23日に英国で出版される。「レイラ」だけでなく、これまたクラプトンの名曲「Wonderful Tonight」やハリソンの「Something」が誕生するきっかけとなったミューズの話は興味深いはず。

Ako Suzuki, London
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