誕生10年記念隊 あの記事を本人直撃!(前編)

モーニング娘。誕生10年記念隊のセカンドシングル「愛しき悪友へ」がリリースされた。
モーニング娘。10年記念隊のシングルというと、前回は「僕らが生きる MY ASIA」で、今回は「愛しき悪友へ」。どちらもミドルテンポで、言葉のひとつひとつを大切に歌われているのが特徴だ。プロデューサーのつんく♂にとって誕生10年記念隊は、アップテンポでノリを重視する楽曲ではなく、1曲1曲に魂を込めるような、そんな楽曲を歌わせたいグループなのかもしれない。
シングルはすでに発売されているので、多くのファンはもう耳にしていることだろう。少し切なげなサウンドに、女の友情をテーマにした歌詞が乗ったこの曲。まさにモーニング娘。という女の子のグループの、外から目に見える10年を振り返り、そして外からは見えなかった10年を感じさせるような、そんな言葉が散りばめられている。
安倍なつみ、飯田圭織、後藤真希、新垣里沙、久住小春の10年記念隊の5人は、歌詞で歌われた世界をその声と気持ちを折り重ねるように歌い継ぐ。、最後の盛り上がり部分で後藤が魅せるシャウトや、ブレスを多めに含んだ飯田のヴェールのようなヴォーカルなど、楽曲の聴きどころは多数あるが、中でも一番のポイントは、飯田から新垣へと歌い継ぐところだろう。
<恋人に見せた / 卒業アルバムを / 笑顔ばかりだねって / 言われて気づいたのよ>
飯田の湿り気のある、艶っぽくも優しくもある声から、新垣の芯のある声への転換。ちょうどこのふたりが歌い継ぐ<卒業アルバムを / 笑顔ばかりだねって>の箇所が、声質だけでなく、歌詞の転換部とも重なってとてもドラマティックに聴かせる。







