Bank Band、配信限定で新曲を急遽リリース…その理由は?

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小林武史、櫻井和寿を中心とするBank Bandが、新曲「はるまついぶき」を9月1日より配信限定で急遽リリースすることが決定した。同曲は11月23日に公開される映画『ミッドナイトイーグル』の主題歌となっている。

今年の7月に開催された<ap bank fes'07>は、台風の影響で2日間が中止。また、開催期間中に新潟県中越沖地震が発生するなど、ap bankとBank Bandが自然の猛威をリアルに感じるフェスとなった。同曲は、そのとき感じたリアリティが1曲の楽曲となって産み落とされたもので、前作「to U」に続き櫻井和寿が作詞、小林武史が作曲を担当している。

今年の5月に映画『ミッドナイトイーグル』の主題歌として小林がメロディを作り、映画を見た櫻井が詞を書いたというこの曲は、当初、映画のテーマにはぴったりでも、Bank Bandの曲としては少し暗いイメージだと小林は感じていたという。

そしてBank Bandとしてやるべきかどうか悩み、櫻井と話し合った結果、今回は映画の主題歌としては見送るという結論に至った。その後、<ap bank fes'07>が開催されたが、前述したとおり、2日間は台風で中止、開催できた最終日には新潟で地震が発生した。

フェス後、小林はスタッフと一緒に新潟県柏崎市のほうに行き、炊き出しを行なったほか、柏崎原発にも出向いたという。映画『ミッドナイトイーグル』は核兵器の脅威がテーマの1つになっているということもあり、小林はそこで核兵器や原発、そしていつ何が起こるかわからない自然について深く考え、もう一度「はるまついぶき」のことを櫻井と話し合った。そして、この曲をできるだけ早く配信でリリースし、その収益の一部をap bank基金に入れ、新潟県中越沖地震の義援金に充てることに決めたという。

このことを小林から直接聞いた映画のプロデューサーは、自分たちの気持ちにも多いに共感するところがあるということから、ぜひ主題歌に使わせてほしいと話し、改めて映画主題歌として使用されることが決まった。

同曲について、櫻井は次のようにコメントしている。

「雪に覆われた春を待つ息吹のように、再生を待っている人たち、また、その人たちを遠くから想っている人たちに、この歌が届いていくことを願っています」(櫻井和寿)

ap bankオフィシャルサイト
http://www.apbank.jp
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