増田勇一のライヴ日記【番外編】

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8月24日、渋谷O-WESTでのSHAMEのライヴを最後にBARKS上では消息の途絶えていたワタクシですが、もちろんライヴ三昧の日々は続いております。むしろ単純に、取材とライヴ(と朝まで続く打ち上げ)の連続で原稿を書く時間を捻出できずにいた、というのが真相です。と、いうわけで、前回の更新以降に観てきたライヴをざっくりと振り返っておくことにしましょう。

●8月26日(土)DRUNK FUX@下北沢シェルター
フェイヴァリット・バンドというよりは呑み仲間に近いロックンロール・バンド。この夜は彼らを筆頭に美意識の歪んだ時代錯誤系バンドが集結するというので、夕方の散歩がてら観戦に。演奏のヨレヨレ具合には定評のある連中だが、今回は比較的シャキッとしていた気がする。終演後は、丑三つ時までしっかりと呑む。10月9日には生意気にも1stアルバムをリリースするとか。ちなみにタイトルは『LOUDLY』で、発売元は元BEAT CRUSADERSのUMUが主宰するGHOST WRITER SONGS。作品とバンドについては、機会があればまた改めて。

●8月28日(火)THE DUST’N’BONEZ@渋谷O-EAST
某イベントに出演中のダスボンを観る。夏季集中ライヴは日程が合わずになかなか観られずにいたのだが、ついに噂の新曲たちもしっかりとこの耳で聴くことができた。僕はべつにこのバンドの盲目的な信者ではないが、やっぱり曲作りのセンスがヤバすぎる。しかもこの日の出演時間が午後5時半からというのもヤバすぎる。つまり、ライヴの掛け持ちができてしまうということではないか!

●8月28日(火)BULLET FOR MY VALENTINE@渋谷AX
というわけで、本当にダブルヘッダーを実践。アンコール込みで1時間ちょいという非常にコンパクトなライヴだったが、妙に勿体つけられるよりも潔くて気持ちいい。ただ、演奏には安定感があるものの、逆に、もうちょっとイビツでもいいから突出したものが欲しいという印象も。本編ラストをMETALLICAの「CREEPING DEATH」で締めるというファン丸出しの若々しさは微笑ましくもあった。終演後は会場内で遭遇した某バンドのメンバーと朝まで呑む。

●9月2日(日)OUTRAGE@川崎CLUB CITTA
デビュー20周年を迎えたOUTRAGEを観る。しかもヴォーカリストは期間限定復活の橋本直樹(1999年に脱退)。これが実に強力だった。橋本の声がまったく衰えていない事実にも感心させられたが、やはりこのバンドの音と存在感といったものには相変わらず“規格外”の魅力を感じさせられる。映画で言うところの“友情出演”よろしくスペシャル・ゲストとして登場したANTHEM 88(1988年当時のラインナップを再現……のはずだったが、ギタリストは福田洋也ではなく清水昭男)も、さすがの貫禄。終演後はこの日も当然、朝まで……。OUTRAGEの近況などについてはまた機会を改めて。

●9月8日(土)BUCK-TICK FEST 2007『ON PARADE』
 こちらもデビュー20周年。BUCK-TICKの主宰による画期的イベントを、横浜みなとみらい・新埠頭特設野外ステージにて、午後1時から8時間にわたってじっくりと観戦。この件についてはこの場では書ききれないので、彼らのニュー・アルバム『天使のリボルバー』に関することと合わせて、また近いうちに。そして終演後は……言うまでもない。

●9月9日(日)OBLIVION DUST@渋谷AX
すでにBARKSでは報じられている通り、実はこっそりとニュー・アルバムを制作中だったりもする彼ら。この夜のライヴは、まさに6年前の続きというか、これまでの空白の時間の長さを瞬時に忘れさせてくれるような素晴らしさだった。まったく“再結成”みたいな空気がそこにないのだ。再合体を果たしたKEN(vo)とKAZ(g)、RIKIJI(b)はもちろん、事務的に言えばサポート・メンバーということになるはずのPABLO(g)とMASUO(ds)も完全にそこに溶け込んでいた。新しい作品も待ち遠しいが、その前にもっとライヴが観たい気もする。そしてこの夜も終演後はたっぷりと呑む。

ここまできたところで、僕が今年観たライヴの総計は84本となった。で、これからも当然さまざまなライヴ・レポートをお届けするつもりだが、今後は『ライヴ日記』というタイトルは掲げずに更新していくつもりなので、一応お断りしておく。ちなみに次に観るのは9月13日、川崎CLUB CITTAでのDIR EN GREY。そしておそらく今月中に、もう7~8本はライヴを観ることになるはずだ。

文●増田勇一
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