RZAのヒップホップが全編を貫く、映画「アフロサムライ」

2007.10.22 17:01

10月27日（土）よりシネマライズにてロードショーとなる映画「アフロサムライ」は、ウータン・クランのリーダーRZAによるヒップホップが全編にわたって彩りを添える、クールなサイバー・アクション・時代劇だ。

「パルプ・フィクション」の殺し屋／「評決のとき」の被害者の父親／「交渉人」の人質交渉人／「スター・ウォーズ」のメイス役…等、俳優として様々な顔を持つサミュエル・L・ジャクソン自らが惚れ込み、製作総指揮と主人公の声の出演を買って出たというジャパニメーション。

映画「アフロサムライ」予告編
https://www.barks.jp/watch/?id=1000020110

そもそも「アフロサムライ」は、岡崎能士のコミックが原作。時代劇をベースにソウル・カルチャーを融合させたユニークな舞台設定の中、主人公が父の仇討ちの旅をするアクション作品だ。その作品を映像化するにおいてサミュエル・L・ジャクソンは、主人公アフロの声をはじめ2役を演じるだけでなくプロデューサーとしても参画し、作品は2007年1月4日から全米9,000万世帯をカバーする米国スパイクTVにて5話完結（各話25分）のTVアニメ・シリーズとして放送されたものだ。

そしてサウンドトラックを手掛けるのが、「ゴースト・ドッグ」「キル･ビル」「ブレイド3」といった映画音楽をも手がけるWu-Tang Clanの中心人物、RZAというわけだ。

▲『「アフロサムライ」サウンドトラック』

RZAは「すべてを持ち備えているアフロサムライはヒップホップだ」とこの作品にベタ惚れし、今回の参加が決定したという。RZAが制作した「アフロサムライ」サウンドトラックは、2007年4月にリリースされているが、期待を裏切らないハイクオリティ・ヒップホップ・アルバムに仕上がっている。日本盤は岡崎監修TGBデザインによるスペシャル・アートワーク仕様。

今作は「攻殻機動隊」の作画監督としても知られる木﨑文智が監督を務め、アニメーション制作は「GANTZ」「巌窟王」「ブレイブ・ストーリー」のアーティスト集団・GONZOが担当。そしてRZAが音楽を手がけるという、これまで誰も見たことのないサイバーアクション・時代劇が誕生したのだ。

＜アフロ・サムライ　あらすじ＞

一番、それは神となるハチマキ。二番、それは神に近づくハチマキ。
刀と銃と暴力が横行する無秩序きわまりない世界に、復讐を誓った一人の侍がいた。彼の名前はアフロ、額に巻かれたハチマキには「二番」の文字が刻まれている。この世界では、二番を持つ者だけが、一番ハチマキを持つもの、すなわち世界一の剣客（＝神）と戦えるという掟があり、二番強奪を企む輩にアフロは常に命を狙われる。そして彼もまた、幼い頃父親を殺した一番ハチマキの持ち主を目指して旅をする、一人の剣客であった。
ロケット弾を放つ「六太郎」、アフロの剣術データをメモリしたロボット「アフロドロイド」、アフロの昔なじみらしいかぶりものの「クマ侍」等等、無無坊主が次々と送り込む剣客の数々に、果敢に挑むアフロサムライ。彼ははたして、父親の復讐を果たすことが出来るのだろうか？

原作、漫画：岡崎能士
監督●木崎文智
音楽●RZA
脚本●山下友弘、むとうやすゆき、Derek Draper(英語版）、Chris Yoo(英語版）
キャスト●アフロ：サミュエル・Ｌ・ジャクソン、お菊：ケリー・フー、ジャスティス：ロン・パールマン
2006年/日米共同制作/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/116分
アニメーション制作：GONZO
サウンドトラック：ビクターエンタテインメント
製作：Spike TV/Bushwazee Films/フジテレビ/GONZO/電通/サムライプロジェクト
協力：ポニーキャニオン
配給：トルネード・フィルム

＜公開イベント AFLO SAMURAI art exhibition＞
AFLO SAMURAI〜原作者：岡崎能士展〜
会期●2007年10月20日（土）〜11月4日（日）
時間●11：00〜18：00
場所●GoFa（渋谷区神宮前5‐52‐2青山オーバルビル　Tel03-3797-4417）
サイン会●10月27日(土)15：00〜（予定）
入場料●カフェチケット代500円
アフロサムライの生みの親、岡崎能士氏の作品を通して「アフロサムライ」の世界をよりディープに楽しめるアート展。イラスト作品の他、下絵やキャラクター設定など普段は見ることの出来ない貴重な資料を一挙公開。アートグラフや複製版画の販売もあります。アフロサムライグッズも販売。

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