清春:最愛作、誕生。『FOREVER LOVE』特集【Interview】

ポスト

──5月からマンスリー・ライヴ、それに伴ってシングル「TATTOO」からスタートした4ヵ月連続リリース。その最終章となる作品が今回のアルバム『FOREVER LOVE』。作り終えてみての手応えはどうですか?

清春:今回は作り上げたというよりは“間に合った”という感覚。なんとか歌い終わったという感じかな。シングルの曲も「TATTOO」はアルバム用に歌い直したしね。「輪廻」「MELODIES」に関しても微妙にシングルとは変えてるんだけど。今回は一番、ギリギリ感があったよ。

──制作はどんな感じで始めたんですか?

清春:まず、原曲を作って。前のアルバムぐらいまでは僕が作ったデモテープとはけっこう違うアレンジになってるものもあったんだけど。今回は“ほとんど原曲のまま”というコンセプトが僕の中にあって。“デモテープのバージョンアップでいい”的な。そこにはこだわった。イントロとかギターのフレーズも変えたくなかったので、今回は普通にギター・ダビングに付き合ったし。曲の構成にしても今回は歌詞を先に書いて決めてるから、ちょっとでもそこから外れると“歌詞の通りに直してください”って(笑)。

──歌詞が先にあるって珍しいですよね?

清春:珍しい(微笑)。今回は歌詞が早く上がったんで、最後は(曲を)抜かしつつあった。

──サウンドに関してはどんなイメージが?

清春:5枚目なんで、これまでやってきた感じを集めようというのはあった。プラス、デビューしてから(黒夢、サッズ時代を含めて)15枚目というのもあって。激しい部分もちょっと入れ、テンポの速いもの、スカ、シャッフル、三拍子、アコースティックのカッティングで始まる感じとか。これまで自分がやってきたことを集約した感じというのはなんとなく考えてた。全体像としては、前半はテンポもよくて割とハード目でロック的な感じで、後半がディープな感じ。それで最後はコードのトーンを上げてっていう曲順になってる。

この記事をポスト

この記事の関連情報