中国で2500万DLを記録した「吉祥三宝」が日本リリース決定

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中国で驚異の2500万ダウンロードを記録し、数々の賞を受賞した楽曲「吉祥三宝」が日本でシングルリリースされることになった。発売は2008年2月6日。

ほとんど日本では知られていない存在だが、隣の国では大ブレイク状態なのだ。

そもそも吉祥三宝(きっしょうさんぽう・ジーシャンサンパオ)は今回リリースされる楽曲名でもあり、それを歌う内モンゴル出身の夫婦とその姪っ子で構成される3人組ユニットの名前。

もともとその夫婦は内蒙古ホロンバイル大草原の歌い手であり、この「吉祥三宝」は夫のブレンバヤル氏が愛娘のために書いた曲。実は13年も前の1994年のことだ。そんなブレンバヤル氏が2005年に自分のファーストアルバム『天辺』を制作するにあたり、「吉祥三宝」を収録しようと思い立ったものの、当の娘は既に大人。あどけない子どもの歌を収録するために呼び寄せたのが、生まれながらに歌が上手いと評判だった姪のインガマーちゃん。そこで夫婦+姪というユニットが完成したわけである。

そしてこの曲が大ヒット。大自然を家族に喩えて歌ったモンゴル語の当楽曲は、大草原でのびのびと育った少女の歌声の純朴さとその可愛らしさが一番の魅力。中国本土で大きな反響を呼び、全土に人気が飛び火、中国で2500万ダウンロードとなる大ヒットを記録したのである。

2006年末の中国中央テレビ<春節聯観晩会>(中国の“紅白歌合戦”にあたるもの)にも出場、実は2006年11月、パシフィコ横浜国立大ホールにて行なわれた<第九回 中華年記念音楽祭>に出演しており、やはり大きな反響を得ている。現在では、香港・欧州でもヒット中だ。

モンゴル民謡特有の旋律を用いて、両親と娘のほのぼのとしたやりとりを歌った当作品、確かにほんわかしていて、子どもの問いかけに答える両親の返事が、素朴ながらたっぷりの愛情が感じられるものになっている。なんせ、インガマーちゃんの歌がかわいい。

そして「吉祥三宝」は、第20回東京国際映画祭で特別招待作品として注目された映画「カンフーくん」(角川ヘラルド映画)の主題歌にも決定したようだ。映画の公開は2008年4月。

<「吉祥三宝」中国での受賞歴>
◆05 年中国歌ランキング夏ベスト10 金賞
◆第4 回ベスト10 イベント最人気アーティスト賞
◆第5 回中国ゴールドレコードベストアルバム賞
◆第6 回中国語メディア大賞年度ベスト曲賞
◆第6 回中国語メディア大賞年度ベスト編曲賞
◆中国ラジオ・テレビコンテンツ 優秀オリジナル楽曲賞

<映画「カンフーくん」あらすじ>
中国・少林寺にある武術学校に通う天才少年・カンフーくん(チャン・チュワン)は、学校に伝わる「南ピン拳」の免許皆伝を得るため、僧侶たちと戦い、日々厳しい修行を行なっていた。大人相手でも圧倒的な強さで勝ち続け、免許皆伝まであと一歩のところまでたどり着いた。しかし、“最後の敵”が、なんと日本にいることを知らされビックリ!師匠の秘技で空の彼方に吹き飛ばされてしまう。そのまま東京の下町まで吹き飛ばされたカンフーくんは、中華料理屋「ニュー幸楽」を営む太極拳の達人・泉ちゃん(泉ピンコ)と出会う。泉ちゃんと孫娘のレイコ(藤本七海)に気に入られ、カンフーくんは、「ニュー幸楽」に住むことになった。

ある日、日本の支配を企もうとする集団「黒文部省」の陰謀により、レイコの通う学校に謎めいた黒女教師(佐田真由美)、風神(桜塚やっくん)、雷神(金剛地武志)、龍神(武田真治)たちが送りこまれてきた。彼らは校長(笹野高史)と共にゲームソフトを使って子供たち全員を洗脳し、勉強することを放棄させ、ダメ人間にすることを企んでいた。

しかし、ただ一人、洗脳されなかったレイコは「黒文部省」のボス・黒文部大臣(西村雅彦)によって連れ去られてしまう。果たして、カンフーくんは「黒文部省」の陰謀を阻止し、レイコを助けることができるのか!?そして“最後の敵”を倒し、「南ピン拳」の免許皆伝を得ることができるのか!?最後の力を振り絞って、カンフーくんは走り出した!

出演:チャン・チュワン、藤本七海、矢口真里、佐藤めぐみ、桜塚やっくん、武田真治、上野樹里、古田新太、笹野高史、佐田真由美、西村雅彦
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