ゆらゆら帝国、強烈な存在感で魅せたツアー・ファイナル

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“2007年のベスト・アルバム”とコアな音楽ファンの間で絶賛の、ゆらゆら帝国の最新アルバム『空洞です』。そのアルバムを携えて敢行した<ゆらゆら帝国 LIVE2007 WINTER TOUR>のファイナル公演が12月17日、SHIBUYA-AXで行なわれ、レポートが到着した。

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この季節、恒例の日本のロック年間ベストテンにおいてミュージック・マガジンの1位!をはじめ各誌で高チャートを記録する本年の最新最重要作『空洞です』。12月17日そのリリースに伴うツアーも遂にここSHIBUYA-AXにてファイナル!

スウィートなソウル・ミュージックが流れる中、会場を埋め尽くした満員のオーデイエンスの期待感も最高潮に達した頃、照明が落ち3人がステージに登場!

10月10日新木場STUDIO COASTからスタートしたLIVE2007のオープニングでは、必ずハンド・マイクで坂本慎太郎が熱唱する「やさしい動物」にどの会場でも衝撃が走ったが、流石に今夜はツアー・ファイナル。SHIBUYA-AXだけのスペシャルなセット・リスト。何とオープニングはニュー・アルバム『空洞です』の1曲目「おはようまだやろう」。緊張感に支配されたステージからは次々と最新アルバムからの曲が甘美な酩酊感と共に繰り出される。

「なんとなく夢を」「できない」。そして今夜の飛び道具は「あえて抵抗しない」だったのだ。客席がどよめく。ギターを置いた坂本が両手にマラカスを持ち、踊りながらシャウトし続ける姿に会場は大盛り上がり! アルバム・ヴァージョンで演奏される「美しい」から「学校へ行ってきます」ではアルバム『空洞です』での絶妙な流れをライヴで再現。もはや熱狂的なオーディエンスに呼応するかのように「3×3×3」、そして「ひとりぼっちの人工衛星」を経て最近あまりライヴでは演奏していなかった前作『SWEET SPOT』から「2005年世界旅行」。

興奮の坩堝と化した会場に次々とドロップされるお待ちかねの名曲、「侵入」「無い!」。アルバムのタイトル・チューン「空洞です」の強烈な引力に引き込まれてゆくオーディエンス。そしてツアー・ファイナルはクライマックスへ。「急所」「貫通前」「夜行性の生き物3匹」「ロボットでした」で会場は異常な盛り上がりに包まれてゆく。

坂本のMC「今日はどうも…最後の曲です」。微動だにせず演奏し続けるベース/亀川千代、フリーキーに躍動するドラム/柴田一郎、そして熱唱する坂本慎太郎。しっとりと甘く歌い上げる「星になれた」で<ゆらゆら帝国 LIVE2007 WINTER TOUR>は幕を閉じた。

例によってアンコールはなし。しかし頬を紅潮させ汗びっしょりで会場を後にするオーディエンスの目は喜びに満ち溢れていた。もはや世界レベル、まさに唯一無二のロック・バンド、ゆらゆら帝国! その、観る者を虜にする強烈な存在感に魅せられた一夜であった。

■オフィシャル・サイト
http://www.yurayurateikoku.com/
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/AI/YURAYURA/
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