レディオヘッド、EMIと決別した理由

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EMIとレディオヘッドが決別した理由が明らかになった。『The Times』紙によると、バンドは同レーベルと再契約するにあたり、1,000万ポンド(約22億円)相当の契約内容を要求したものの、EMIはその1/3の300万ポンド(約6億6,000万円)しか提示しなかったという。

この1,000万ポンド(バンド側はこの金額を肯定してない)には、バック・カタログの引渡しも含まれている。同紙によると、もし過去のアルバム2枚の権利をレディオヘッドに譲与した場合、EMIは400万ポンド(約8億8,000万円)失うところだったという。

EMIのスポークスマンは「バンドの要求は過剰だった」と話しているが、レディオヘッドのマネージャーの1人であるブライス・エッジはこう反論している。「ガイ・ハンズ(EMIの最高責任者)は、バック・カタログについて話し合うのを全くもって拒絶したため、EMIとは話を先に進めることができなかった。我々は2,500万枚のアルバムを売ったんだ。6枚のアルバムに対して道徳的権利を所持している。巨額な前払い金を請求したわけじゃない」

このバック・カタログに対する要求が拒否されたため、再契約の話はそれ以上進まなかったそうだ。

またエッジは、前回の契約にはデジタル・セールスについての項目がなかったため、バンドはiTunesストアからの売り上げを手にしていないと不満をもらしている。

Ako Suzuki, London
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