レディオヘッド「ダウンロードだけではダメ」

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新作『In Rainbows』を最初はダウンロード・オンリーでリリースしたレディオヘッドだが、「80%の人たちはいまだCDを購入しており、それを無視するのはクレイジーだ」と考えている。

BBCラジオ4の番組に出演したトム・ヨークはこう語った。「俺たち、“ネット以外は全て終わってる。インターネットこそがフューチャーだ”なんて高らかに宣言する気はないよ。それに、一般には“物体”とか呼ばれる工芸品を持つのはとても大事だ」

『In Rainbows』のCDおよびビニール・ヴァージョンは英国で月曜日(12月31日)にリリースされた。HMVチェーンによると、日曜日(1月6日)に発表される今年初のアルバム・チャートで1位に輝く可能性が高いという。アルバムは週末までに5万枚ほどのセールスを上げる見込みだという。これはこの時期(クリスマス休暇直後)にしては、かなりいい数字らしい。

またヨークは、先日報道された、バンドがEMIと再契約の交渉をするにあたり1,000万ポンド(約22億円)相当の契約内容を要求したとの『The Times』の記事に対し、オフィシャル・サイト(Radiohead.com)でこう反論している。「俺たち、EMIに巨額な金なんか要求してない。あれは、嘘っぱちだ。『The Times』は、こんなデマを印刷する前に事実を確認すべきだ。俺たちは、自分たちの作品の一部、そしてそれらが将来どういう使い方をされるのか管理したかったんだ。それは俺たちにとって正当なことだと思ってる。大切なことだ。ハンズ氏は興味を持たなかった。だから、俺たちも興味を失った。署名のところにバツ印をして、立ち去ったのさ。悲しいことにな」

金額はともかく、バック・カタログのことで両者が決別したのは間違いないようだ。

Ako Suzuki, London
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