英EMIがロビー・ウィリアムスのアルバム『Rudebox』の不良在庫を中国に送り、リサイクルする予定だと伝えられている。『The Guardian』紙の記事によると、100万枚以上の売れ残りCDが同地で破砕され、道路の舗装や街灯に再生されるという。

アーティストにとってはあまり嬉しい話ではないだろう。渦中にあるEMIだけに議論を呼びそうだ。昨年、EMIを買収した元債券トレーダーのガイ・ハンズ氏は現在、同社を改革中だが、無駄なものは徹底的に省くというそのやり方にアーティストから不満の声が上がっている。

2,000人の人員削減を発表しただけでなく、アーティストから信頼されていたトニー・ウォズワース最高責任者が同社を去ったことにより、波紋は広がるばかり。ウィリアムスのほかコールドプレイがレーベルの方針に疑問を感じていると報道されているが、それには再結成後初のアルバムをEMIからリリース予定のザ・ヴァーヴも続いている。dotmusicによると、ザ・ヴァーヴのマネージャーであるジャズ・サマーズは「確約がない限り、アルバムを発表できない」と話しているという。「EMIがマーケティングを縮小し財政難にあるというときに、アルバムを(同社から)リリースする理由があるか?」

昨年、ポール・マッカートニー、レディオヘッドという大物がEMIを去った。

とはいえ、アイアン・メイデンなど長年にわたりロック界に君臨する大御所によるEMIとの契約延長もすすんでいる。日本においては、優れた邦楽アーティスト作品の存在が大きく、英EMIの評価とは一線を画していると言えそうだ。

Ako Suzuki, London