カスケーダ、一味違ったカヴァーが世界でヒット

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ヨーロッパ諸国をはじめ世界中でヒットし始めている新作『パーフェクト・デイ』が、遂に日本でも発売となった。ドイツ出身の3人組ポップ・ユニット、カスケーダの魅力の一端には心地よいカヴァー作品の存在がある。先にお伝えした「Sk8er Boi」は、ご存知アヴリル・ラヴィーンのヒット曲だが、アルバム先行シングル「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」もカヴァー作品だ。

◆「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」試聴
 https://www.barks.jp/listen/?id=1000020769
◆「Sk8er Boi」試聴
 https://www.barks.jp/listen/?id=1000020770


元々「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」は、アメリカのカントリー・シンガー、マーク・ウィルスが2003年にリリースしたアルバムの先行シングル曲であった。しかし翌2004年には作者であるベテラン・カントリー・シンガー、ジェフリー・スティールズのアルバムに収録され、さらに2005年イギリスの女性シンガー、ジョー・オミーラ(元S Club 7)のデビュー・シングルに起用。続く2006年にはアメリカの人気カントリー・トリオ、ラスカル・フラッツにカヴァーされることになり、ここでついにビルボード・シングル・チャートで最高6位にランクイン。一気に「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」という楽曲の認知度が高まることになった。

▲『Perfect Day』
そして2007年、今度はカスケーダによるカヴァーとなるわけだ。既にCDセールスが世界で900万枚を突破している彼女達が手がけた「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」は、世界各国でリリースされ、イギリスを始め、スウェーデン、ブラジル、アイルランド、アメリカのビルボード・ダンス・シングル・チャートなどで軒並みTOP10入りをマークするという快挙となったのだ。

本来、カヴァーソングは編曲が変わったところで歌詞に込められたメッセージは変わらないものだが、男性3人組のラスカル・フラッツと女性ボーカルのカスケーダの作品を比較してみると、その意味合いが変化していることに気付く。

ラスカル・フラッツのPVでは、父親の反対により愛する恋人との仲を引き裂かれた娘の気持ち…まさに「届かぬ想い」を表した内容になっているのだが、カスケーダは、恋人同士が別れた後、潔く別れるために伝えられなかった女性のキモチを歌い上げている。現代の女性の共感を誘うであろう力強い失恋ソングとして仕上がっており、同じ曲でも、歌うアーティストや性別が違うだけでここまで意味合いが変わってくるようだ。

そんな「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」のPV、チェックをどうぞ。

◆「ホワット・ハーツ・ザ・モスト」PV
 https://www.barks.jp/watch/?id=1000020800
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