ジミー・ペイジ緊急来日、ライヴ後初の公式会見

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Photo(C)Yuki Kuroyanagi
ジミー・ペイジが、レッド・ツェッペリンを代表し単身で緊急来日した。この来日は3年10ヶ月ぶり、通算10回目の来日となる。

今回は、12/3付オリコン・アルバム・チャートで2作品同時TOP10入りを記録したベスト・アルバム『マザーシップ~レッド・ツェッペリン・ベスト』とライヴ・アルバム『永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤』のプロモーションのための来日。…とはいえ、2007年12月10日の再結成ライヴ後、全世界初の記者会見ということもあり、日本の各メディアはもちろんのこと、世界的にも非常に注目を集める記者会見となった。

2007年の活動に関してジミー・ペイジは、
「去年1年はたくさんの活動がありました。作品を出すことで、自分たちの当時のマディソンスクエアガーデンのショーがどのようなものだったか、を見て、聞いていただけた。去年の12月にはO2アリーナでのショーもあったし、かなり活動の盛んな1年でした」と話した。

2007年12月に行なわれたO2アリーナ再結成ライヴの思い出やエピソードは?という質問に対して、
「3人(ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ)でビジネスミーティングでいろいろな話をしているときに、はじめはロンドンのアルバートホールでレッド・ツェッペリンとして参加してほしいとマネージャーよりオファーの話を聞いた。そのとき、リハーサルの時間をたくさんとれるなら、快くやらせてほしいと返事をした。1980年にバンドは解散したのだが、当時生まれていなかった人にも、どういうバンドか、どういう意味をもったバンドかをわかってもらうのに、この再結成ライヴはとてもいい機会でした。リハーサルを(ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムを含め)4人で集まって行なったのだが、始めたときはどういうものができるかわからなかったが、成功させたいという思いをもって演っていた。主催者側からは50分という時間を提示されたが、やるならもっと長い時間をやらせていただきたいといってお願いした。アルバート・ホールでという話でリハーサルをすすめていたが、ロンドンのO2アリーナになるという情報を新聞から知って、すごくプレッシャーを感じた。でもリハーサルを何度も繰り返して、自分たちも自信がついた」と語った。

「リハーサルも順調にいって、とてもうまくいき、リハーサルも楽しかったのですが、うまくいくことに限って何かが起こるもので、指を3ヶ所骨折してしまい、2週間延期になってしまった。でも実際のショーはほんとに楽しいものだった」と骨折についても明らかにした。

「これだけの長い空白の時間があったが、本当にいいライヴができたと改めて思った」と再結成ライヴを感慨深げに話していた。

ベスト・アルバムの曲目セレクションをはじめ、久しぶりにレッド・ツェッペリンに向き合って、何か新しい発見があったか?という問いには、
「以前と同じように、素晴らしいバンドだったと思うことができた。新しい発見があるわけではないけれど、いいバンドだったんだなと改めて思えた」と、オーディエンスと同視線を持つ側面も吐露する一面も。

レッド・ツェッペリンとして来日公演はあるかどうか、という質問に対しては、
「レッド・ツェッペリンとしてのツアーですが、今回の再結成ライヴでも、ワールドツアーと同じくらい、リハなどにとてもたくさんの労力と時間をかけました。ただ、9月まで別のプロジェクトを抱えているメンバーがいるので、レッド・ツェッペリンとしてツアーあるかどうかは、今はいえません」と答えた。

また、レッド・ツェッペリンが今もなお新しいファンの気持ちをつかむその理由はなんだろうかとの問いに、
「時代に関係なく、自分たちは、ずっとやりたい音楽をやっていた。自分たちのペースでやっていこうと考えていたことが、いまの若い人にも聴いてもらえるし、受け入れてもらえるようになったのだと思う」と語った。

伝説が、再び新たな歴史を作り出そうとしている…そんなエネルギーが渦巻く会見となった。
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