ポール・スタンレー、KISS脱退をほのめかす

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キッスのシンガー/ギタリストのポール・スタンレーが、バンド脱退を考えていることをほのめかす発言をした。'73年に結成されたキッスにおいて現存するオリジナル・メンバーはスタンレーとベースのジーン・シモンズしかいないが、もし自分がいなくなったとしてもバンドが消滅することはないと話している。

dotmusicによると、スタンレーはこう語ったという。「いつか俺なしでバンドがやっていく日が来ると信じてる。俺なしなんて想像できないって言う人もいるが、俺は(想像)できるね。同様のパッションとやる気を持つ奴がいるはずさ」

スタンレーはバンドに対し、ユニークな見解を持っている。彼は、キッスはある特定の地位を確立しており、フットボール・チームと同じく選手を入れ替えながら活動が継続できると考えている。「俺たちは、他のバンドと同じようなルールにはのっとっていない。俺は他人が定めた境界線に縛られるつもりはない。キッスはある確固とした地位を築いたと考えている。だから、フットボール・チームと同じ形で生き続けることができるはずだ。素晴らしい選手はいた。が、いつだって別のプレイヤーが現れるものさ」

この発言からすると将来、スタンレーがバンドを脱退する可能性は否めないものの、今すぐのことではないだろう。キッスは、オーストラリアから世界ツアーをスタートしたばかり。NYで初のショウを行なってから35周を迎えるという今年、スタンリー自身、「今年はキッスがスタートした当時の信念を再び証明する」と宣言している。

キッスというバンド自体がエンタテインメント集団であり、各メンバーは世襲制という考え方は、非常に納得できるものだ。今のうちから二代目ポール・スタンレー、二代目ジーン・シモンズを発掘しておいてもらうのはいいことかもしれない。

Ako Suzuki, London
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