天才が生まれいずる瞬間に出くわすこと、そんな出来事は人生の中でもそうそうにあることではない。もしそんな出会いが体験できるのなら、それは紛れもなくエポックメイキングなことのはずだし、少なからずの衝撃と影響を我々に与えてくれることだろう。

そんな出会いが、今、体験できる。

すごいヤツが現れた。その名も天平(てんぺい)、ピアニストだ。

格闘家になるかピアニストになるか迷った挙句にピアニストとしての道を選んだ、という冗談のような経歴の持ち主だが、彼のプレイを見るとそれもうなづける。もう格闘技のような力強さと圧倒的なパワーを解き放つ音楽なのである。

天平にはちょっとした一家言がある。作曲者が自分の曲を演奏することの大事さである。曲が生まれたときのこと、演奏されて成長していく曲の姿…全てのシーンにおいて、その曲を演奏する作曲者こそ、その曲の一番の理解者であると天平は語る。至極当然、納得のこと。自分が作った曲を演奏するからこそ表現ができるのだと言い切る天平。ショパン、リスト、ベートーヴェンなどの偉大な作曲家達が同時に優秀なピアニストであったのは、決して偶然ではないのだ。これぞまさしく必然。

必然の図式に、天平というピースがぴったりとはまった。

かつてないスピードとパワーを持ち、超絶技巧の曲も難なくこなす一方で、繊細な心のひだにそっと添うような繊細な表現力をも持ち合わせた天平のプレイ。その豊かな感性から生み出される天平のメロディは、クラシックからジャズ、ロックの持つパッションまでを、激しく情熱的に包み込んでしまう。ジャンルでいえばクラシックなのかもしれないが、炎のロックンロールに聴こえるのは、間違った感覚ではないはずだ。

今まで歩んできた天平の27年の人生は、波乱万丈。神戸に生まれた天平は、阪神大震災で自宅が倒壊したころから、喧嘩とロックに明け暮れる日々を過ごし、タバコと喧嘩が原因で、15歳で高校を中退。その後大阪の鶴橋で一人暮らしをしながら、とび職、解体業で生計を立てていた。だが音楽に対する情熱を捨てきれず、17歳で一念発起し、クラシック・ピアノを特訓。大阪芸術大学のピアノ科を首席で卒業。現在はニューヨークに居を構え、コンポーザーピアニストとして活動を続けている。

まずは下記動画を。観れば、その非凡さが分かるはずだ。

「フレイム」
「一期一会」
「鬼神の円舞」

デビュー・アルバム『Tempeizm』
6月18日発売(CD+DVD)¥3,000(税込)

オフィシャルサイト
http://st-co.jp/tempei/