プレイリストのススメ~音楽を介した新たな発見を求めて

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音楽的嗜好というのは、実に興味深い。そこには、その人の好みや心理的状態、もしくは生き様などがダイレクトに現れる。自分の好きな曲を集めてプレイリストを作成してみると、そこには自身も気づかなかった心の状態や、無意識のうちに影響を受けた曲が現れたりもする。

ナップスタージャパンでは、「春のプレイリスト100」と題して、セレブやタワーレコードバイヤーが選曲したプレイリストを公開している。取り上げられているのは、ビースティー・ボーイズ、ジョン・レジェンド、ジャネット、石毛輝(the telephones)、竹内電気などなど。もちろん本人たちが今、フェイヴァリットな楽曲やテーマに沿った楽曲をセレクトしている。

ちょっとそのプレイリストを覗いてみよう。まずはジャネット。R&Bシンガーとして確固たる地位を築き上げた彼女のプレイリストはというと、Prince、兄・Michael Jackson、Tina Turner、The Notorious B.I.G.、U2と実に幅広いジャンル、年代の楽曲に渡っている。Diana Ross & Supremesの「ストップ イン ザ ネーム オブ ラヴ」などは、もしかしたら彼女が子供の頃に慣れ親しんだ楽曲なのかもしれない。

一方、マーティ・フリードマンのプレイリストは「J-POPに魅せられた“へヴィメタリスト”が選ぶ洋楽10曲」というテーマ(ローリングストーン日本版4月号掲載)。Green DayやMy Chemical Romance、Museなど、耳ざわりのいいロックが集められており、日本人のツボを抑えた選曲といえるだろう。…というよりマーティは日本人なのかもしれない。<日本に移住してからは、J-POPから演歌まで、とにかく邦楽ばかり聴いてる。ここには挙げてないけど、平原綾香ちゃん、倉木麻衣ちゃんも大好きなんだ!>って語ってるし。

面白いところでは、TOWER RECORDS 渋谷店の加藤貴香さんセレクト「女性の名前が付いた名曲」。 “チバユウスケ(The Birthday)の書く、女性の名前が付いた曲は名曲が多い” というところから、“女性の名前を持つ曲=名曲” と仮定して、この法則がどこまで当てはまるのかを検証。プレイリストには、The Velvet Underground「Candy Says」、Elvis Costello「Alison」、Oasis「Lyla (Album Version)」、The Police「Roxanne」などの名曲が並び、確かにこの法則は存在しているのかも、と納得してしまう(個人的には矢沢永吉の「MARIA」も入れてほしかったところだ)。

プレイリストを紐解けば、その人の今の気分や、その人が持つバックグラウンドだけではなく、人生そのものや、地球上に存在する未知なる普遍法則までもが見えてくるかもしれない。

ナップスタージャパン

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