ザ・ミュージック、苦難を乗り越えての新作完成

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ザ・ミュージックが、4年ぶりの新作『Strength In Numbers』をリリースした。'02年にデビューした際、ハード・ロックとダンス・ミュージックを融合し、ハイトーンなヴォーカルをフィーチャーした独自のサウンドで高い評価を得た彼らだが、その後の道のりは決して順調とはいえなかった。

'04年にリリースされた2nd『Welcome To The North』のセールスが振るわず、レコード会社から契約を切られ、バンドは解散寸前まで追い詰められたという。

シンガーのロバート・ハーヴェイは、『The Sun』紙のインタヴューでこう話している。「(2ndの後)休みが必要だった。気が抜けた風船みたいになっちまった気がしたし、急ぎすぎて失敗したとも感じてた。2ndは、時間がなくて、それほどいいとは思えない曲まで収録してた。俺たち、もともと何で音楽を作り始めたのかってことを考え直さなきゃいけなかったよ」

「(ニュー・アルバムの制作は)簡単なことじゃなかった。自分のライフ・スタイルを変えたり、自分の感情をコントロールできるようにならなきゃいけなかった」「前作の後、俺たち(メンバー)の間にはものすごい緊張感が走ってた。その不安やエゴを除いて、共通のゴールに向けてフォーカスしなきゃならなかった。この決心が、タイトルを『Strength In Numbers』と名付けた理由だ」

そんな苦難を乗り越えて制作された新作に、ハーヴェイはこう自信をのぞかせている。「この作品はよりストレートで理解しやすいと思う。たくさんの人に俺たちの音楽を聴いてほしいよ。だって俺たち、人生を変えることができるからな」

ザ・ミュージックの3rdアルバム『Strength In Numbers』は今週月曜日(6月16日)英国発売(日本盤発売済み)。バンドは<Fuji Rock 2008>で来日する。

Ako Suzuki, London
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