語り継がれる平和へのメッセージ「かわいそうなぞう」がCD化

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毎年8月15日の終戦の日に、“二度と戦争をしてはならない”というメッセージを込めて43年もの長きにわたりラジオ放送で朗読されてきた、秋山ちえこ氏朗読による「かわいそうなぞう」(土家由岐雄原作 金の星社 刊)がCD化され、8月13日にリリースされることになった。

「かわいそうなぞう」は、終戦間近の昭和20年(1945年)、空襲を受ける東京で、市民の安全のために動物たちを殺さざるを得なかった上野動物園の飼育係を描いた、実話に基づく物語。戦後すぐに放送ジャーナリズムの世界に進んだ秋山ちえ子氏が、戦争を鮮明に記憶している世代として、恒久平和の願いを込めてこの作品を朗読した。

絶版状態だった同書は、平成20年(2008年)の現在までに累計220万部を超えるベスト・セラーとなり、全国の学校や図書館を中心に読まれ続け、アニメ化やTVドラマ化もされている。

今回のCD化に際して、今まで放送された音源とは別に、朗読を新たにスタジオ・レコーディング。また、テレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』や、映画『いま、会いにゆきます』の音楽で知られる松谷卓の音楽を朗読の前後に使用している。また、Dykes土屋朋子による英語翻訳版が、この企画に賛同したシンディ・ローパーによる朗読で収録されているほか、長年親しまれてきたラジオ・サイズの朗読のみも収録されている。

「かわいそうなぞう」は、今年も8月15日の“終戦の日”に、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の生放送の中で、秋山ちえ子氏により朗読される予定。

「かわいそうなぞう」(秋山ちえ子朗読)
2008年8月13日
ESCL.3087 ¥1,500(税込)
1. かわいぞうなぞう
2. かわいぞうなぞう ラジオ ヴァージョン
3. かわいぞうなぞう ロング ヴァージョン
4. かわいそうなぞう 英語 ヴァージョン
(FAITHFUL ELEPHANTS A True Story of Animals,People and War)
※トラック1:朗読+音楽、トラック2~4:朗読のみ
朗読:秋山ちえ子
英語版朗読:シンディ・ローパー
BGM・音楽:松谷卓
原作:土家由岐雄(金の星社 刊)
英語版翻訳:Dykes 土屋朋子(Houghton Mifflin Company 刊)

■レーベル・サイト http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=ESCL000003087
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