デビュー15年目で超ブレイク?斉藤和義が今熱い

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8月6日に初のシングルズ・ベスト『歌うたい15』をリリースした斉藤和義。同作は、8/18付のオリコンアルバムウィークリーチャートで4位を記録するなど、好調なすべり出しを見せている。

リクルート結婚情報誌『ゼクシィ』のテレビCMソング用として、コピー・ライターの一倉宏と共に作った楽曲「ウエディング・ソング」が話題を呼んだことで、再び注目を集めている彼。デビュー15年目にして、なぜいまが一番熱いのか?その理由を探ってみた。

現在もタケダ『アリナミン』TV-CMソングとして、9月17日にリリースされる新曲「やぁ 無情」がオンエアされているが、やはりテレビ・タイアップがその要因のひとつであることに違いはないだろう。2007年はUHA味覚糖『e-ma のど飴』のテレビCMソングにアルバム『I LOVE ME』収録曲「愛に来て」が起用され、本人も同CMに出演。斉藤自身がテレビに、しかもCMに出ることはあまりないため、話題となったものだ。

そして、最も大きい要因は、かつて「歩いて帰ろう」「歌うたいのバラッド」といった名曲を子供時代にリアルタイムで聞いてきた著名人たちが、今ここにきて“斉藤和義好き”を広言してはばからないことにある。

関ジャニ∞の錦戸亮は、TVガイドの自身の連載コーナーで、斉藤和義の曲が好きだという話を何度も書いている。また、女優の成海璃子も「歩いて帰ろう」が好きだと公言。さらに、8月6日に発売された別冊カドカワ(斉藤和義特集号)の内容からは、桜井和寿、奥田民生、Puffy、トータス松本、スガシカオら錚々たるミュージシャンから、2008年本屋大賞を受賞した人気作家・伊坂幸太郎、竹中直人、人気漫画家・佐藤秀峰など、様々なジャンルの人間から支持を得ていることがわかる。

こうして影響力のある著名人たちが斉藤和義の名を口にすることで、幅広い世代が興味を持ち、彼の音楽に触れていく。そして、楽曲のよさが口コミでも広がり、じわじわと人気が高まってくる。

奥田民生、スガシカオ、吉井和哉、トータス松本など、斉藤和義と年齢の近い男性ソロアーティストたち(トータス松本はバンドとソロの両方で活動)が、一線で活躍している昨今。2007年、大復活を果たした徳永英明を筆頭に、いまベテランにさしかかりつつある40歳前後の男性ソロアーティストの人気が高まっており、世のアラフォー(Around40の略=40歳前後の世代を指す)現象も、違った意味でここに顕著になってきている。

斉藤和義は、今後、テレビ朝日『ミュージックステーション』、TBS『知っとこ』、フジテレビ『MUSIC FAIR21』への出演が決定している。テレビ番組への出演によって、一気にブレイク、ロングヒットとなるのは、もはや必然と言えそうだ。
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