ザ・カルト、CM起用から狂喜のベストアルバム発売

THE CULT。この単語を見て、おお！と反応した輩は多いはずだ。

サザン・デス・カルト時代をもってしてゴシック／ポジティヴ・パンクを牽引する彼らこそがTHE CULTであると豪語するのも正論。一方、アルバム『エレクトリック』の一曲目「ワイルド・フラワー」のギターリフだけでドギューンと心臓を打ち抜かれた、リック・ルービン～ボブ・ロック作品でTHE CULTに惚れぬいたという感性も、また正しい。

そんなザ・カルトの日本独自企画ベスト盤『ワイルドで行こう～ザ・カルト・ベスト』が2008年8月27日にリリースとなる。『エレクトリック』に収録されている名曲「ワイルドに行こう」をフィーチャーしたこのベスト盤は、ザ・カルトとしてのデビュー・シングル「スピリットウォーカー」からベガーズ・バンケット最後の「スター」まで、主にシングルとして発表されたものを中心にまとめられたもの。そう、前述のどちらのカルト・ファンも納得のベスト作品だ。

勘のいい人は既にお気づきだと思うが、何故に今頃ザ・カルトのベスト？　…というのも、TOYOTAマークX ZiOのCMソングに、ザ・カルトの「ワイルドで行こう（Born To Be Wild)」が起用されているのだ。

ステッペンウルフの名曲「Born To Be Wild」をカヴァーしたアーティストは数多いが、中でもザ・カルトのバージョンはまた格別。TOYOTAマークX ZiOのTV-CMでは、ワイルドな金城武が4人も登場する目を引くものだが、そのバックに流れるサウンドこそ、ワイルドな世界観をストレートに作り出す強力なアイテムとなっている。

なお、これを受け「ワイルドで行こう」の着うたと待ちうた配信もスタートとなっているので、さくっとハード＆ワイルドなアイテムを入手しておくのも一興だ。