つじあやのの本質に迫ったカヴァー・アルバム第2弾『COVER GIRL 2』特集

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つじあやの つじあやのの本質に迫ったカヴァー・アルバム第2弾『COVER GIRL 2』特集


――今回の『COVER GIRL 2』は、4年前にリリースされた『COVER GIRL』の続編とも言える作品ですけど、元々カヴァー・アルバムを出そうと思ったきっかけは何かあったんですか?

最初はね、ウクレレの弾き語りアルバムを作ろうと思ったんですよ。で、どういうものにしようかなって考えてた時に、ウクレレでカヴァーをしたらどうだろうみたいな話になって。いざスタジオで録ってみたら、もうちょっと工夫した方がいいなって感じだったので、じゃあ(地元)京都のいろんなところで弾き語りをしてみようと。それで進めようとしてたら、山下達郎さんの「パレード」のカヴァーをっていうCMのお話がきて。そこから、東京のスタジオでいろいろアレンジしたものと、京都での弾き語りと、大きく分けてその2パターンを組み合せて2枚組にする、っていう形ができあがったんですよね。

――で、出したら好評だったので、今回の第2弾につながったと。

そうですね。また出してほしいっていう声もあったし、来年デビュー10周年なので、ちょっとまとめ的なことも含めて、ここらでまた作ってみようかなと。振り返ってみれば、前作から4年経ってるし。

――ちょうどオリンピック・イヤーに出すサイクルになってますよね。前回はアテネで、今回は北京。

そうなんですよ(笑)。たまたまなんですけどね。

――前作もそうですけど、今作も選曲の幅がものすごく広くて。DISC 1の“tokyo side”だけ見ても、m-floから藤山一郎まで!

選曲の基準は、自分の好きなもの……っていうのは当然のこととして、今回は特に25歳ぐらいから40歳代のかたに向けて、というのを意識したんです。私は今30歳なんですけど、例えば昔聴いてた曲を今聴くと違った耳で聴けるっていう、その感覚がわかるのってやっぱり同世代の人達だと思うんですよ。で、今回は自分がわかる作品を、わかる人に伝えたいっていうのがあったので。だから、自分と同世代の人達がこの『COVER GIRL 2』を聴いて、なつかしさを感じたり、意外さを感じたり、ハラハラしたり、いろんな意味での癒しになってくれればいいなぁと。

――あ、まさに! あとで今作の感想を言おうと思ってたんですけど(笑)、今あやのさんが言われたとおりのことを感じました。どの曲もなつかしくて意外性があって癒されるっていう。

ほんとですか!? よかった!(笑)

――例えば松田聖子さんの「SWEET MEMORIES」とか、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」とか、なつかしいと同時に、あやのさんが歌うことで意外性が生まれて、しかも“この曲ってこんなことを歌ってたんだ!?”っていう再発見もいろいろあったりして。

そうそう、そうなんですよね。私も今聴いて歌うと“あ~この歌詞、わかるわぁ~”みたいな(笑)。

――ちなみにあやのさんは、「SWEET MEMORIES」とかをリアルタイムで聴いていた頃、聖子ちゃんカットにしたりは?

いや、してないですね。その頃私は幼稚園とか小学校の前半ぐらいで、まだちっちゃかったので。だから「渚のシンドバッド」を踊ったりもできないんですよ(笑)。ピンク・レディーの下敷きも持ってなかったし(笑)。

――そっか。今ちょっとジェネレーションギャップを感じました(笑)。

あははは! でもいい曲っていつ聴いても、時間が経ってもやっぱり良くて、名曲ってすごいなぁと改めて思いましたね。

――確かに。あと「戦場のメリークリスマス」では、元々この曲はインストですけど、そこにあやのさんが詞を綴って歌うという挑戦をされてますよね。

はい。前作『1』の時に、奥田民生さんとサザンオールスターズの「シャ・ラ・ラ」を歌うっていう、トピックス的なことをやって。今回も『2』ならではの“こんなことをしてるよ!”っていうのをやりたいなと。それで、歌詞のないものに自分でイメージして言葉を綴るっていう試みをやってみたんです。

――美しく哀しくはかない世界観になっていて。なんだかもう一度映画(「戦場のメリークリスマス」)を観たくなりました。

あ、そう言っていただけると……このアルバムがオリジナルの名曲に触れるきっかけになるといいなっていうのもあったので、すっごくうれしいです!

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