Aimmy、樹海の愛未が“Aimmy”としてソロデビュー「ブルーバイブレーション/風の記憶~to the end of world~」特集

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Aimmy「ブルー・バイブレーション/風の記憶~to the end of world~」特集

──まずは写真を見てビックリ! 樹海の愛未とは全然違う雰囲気だから。

「ですよね。髪も20センチくらいバッサリ切っちゃったんですよ。今はもう、男受けとかどうでもいいや!って(笑)。」

──いやいや(笑)、ファッション誌とかに出てきそう。クールでかわいいよ。

「こんなまっキンキンの金髪じゃ、全然、モテないだろうな…(笑)。なんか、Aimmyって私にとってはオモチャ的な感覚というか、遊び場といったら悪いのかもしれないけど、そういう感じがあって。見た目とかもAimmyのために変えたというよりは、やってる音楽が変わったことによって、自然と自分が変わってきたっていう。」

──なんかオモチャっぽい感覚ってわかる気がする。1stシングル「ブルー・バイブレーション」の声は加工してあるし、遊び心満載だし。

「エフェクトを多用してますね。もちろん、歌い方も全然違うし。“樹海”の愛未では、エモーショナルに歌い上げる感じだったんですね。でも、その歌い方で「ブルー・バイブレーション」を歌ってしまうと、まず物理的なところで、ちゃんとエフェクトがかけられない、と。それで真っ直ぐ無機質に歌うことに初めてチャレンジしてみたんです。」

──真逆なんだ、表現方法は。

「全然、違いますね。今までって歌詞にニュアンスをつけて、声だけじゃなくブレスでも歌うことを意識していたくらいだったから、正直、最初は無機質に感情がない感じで歌うのは、ちょっと抵抗があったんですよ。今回、歌詞も書いているし、曲の起承転結やドラマティックな感情の波…人の心に触れるモノを楽曲に求めてしまうところがどうしてもあるので。だからといって、その部分を大事にした歌い方をすると、物理的にオートチューン(声を加工するためのエフェクター)がかからない。その狭間で“歌が楽器の一つとして聞こえるようにはしたくない。歌詞がちゃんと伝わるものにしたい”ということだけは主張させてもらいつつ、サウンド・プロデューサーの石田ショーキチさん(ex.スパイラルライフ)と話し合いながら、いろんな歌い方を探りました。」

──歌詞の内容は、人と比べて落ち込むこともあるけど、そんな自分を打破して前へ進もうという歌詞ですね。

「“今の自分から一歩踏み出して行きたい”っていう前向きな歌詞ですね。ただ、私としては、すごくギリギリなゾーンなんですよ。」

──というと?

「私自身がネガティヴな性格なので(笑)、簡単に前向きなこと、言えない。っていうか、“頑張れ! 頑張れ!”っていう応援歌を素直に受け止められないんですね。というのは、歌を伝える側として、聴いてる人がどんなことで悩んでるのか? その裏側にはどんな事情があるのか? 何も知らんのに、ただ単に“頑張れ! 前向いていこうぜ!”っていうのは無責任な感じがするというか…気持ち的に納得いかないところがあって。歌詞のサビの部分で♪自己暗示をぶち破っていかなくちゃ♪ってあるじゃないですか。もし、あそこが♪自己暗示を破って○○しなくちゃ♪って最後に一言、プッシュするような言葉があったら何か違んですよね、私としては。で、そこはあえてフニャフニャとした感じにしたっていう。」

──全部答えを押しつけるのではなく、聴いてる人に考えてもらおう、と。

「そう、余白の部分をちゃんと残したかったんですね。」

 
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