ピンク・フロイドの創設メンバーの1人、リチャード(リック)・ライト(Key)が月曜日(2008年9月15日)、がんのため亡くなった。65歳だった。

リック・ライトは60年代半ば、ロジャー・ウォーターズ(B/Vo)、ニック・メイソン(Dr)とロンドンの建築学校で出会い、彼らやウォーターズの友人だったシド・バレットと共にピンク・フロイドの原型となるバンドを結成。ロジャーズとの対立が激しくなり、『The Wall』('79年)制作時に一度バンドを脱退('81年まではセッション・ミュージシャンとしてツアーに参加)したものの、その後、デヴィッド・ギルモア、メイソンが再始動したピンク・フロイドで復帰。'05年に<Live 8>で実現した伝説のリユニオンにも参加している。

ピンク・フロイドだけでなく、ソロ・アルバム『On An Island』でもコラボするなど親しくていたデヴィッド・ギルモアは、オフィシャル・サイト(davidgilmour.com)に以下のような追悼文を掲載した。「誰もリチャード・ライトに取って代わることはできない。彼は僕のミュージカル・パートナーであり友人だった」「穏やかで謙遜、人前に出たがらなかったが、彼のソウルフルなヴォイスとパフォーマンスは、ピンク・フロイドのサウンドにおいて極めて重要で魔法のような存在だった」「僕の気持ちを言葉で表すのは簡単なことではない。でも、僕は彼を愛していた。本当に寂しく思う」

ライトは、フロイドの中では目立たない存在だったかもしれないが、そのキーボード演奏、ヴォーカルはギルモアの言う通り彼らのサウンドには欠かせない、大きな役割を担っていた。

Ako Suzuki, London